パワートレインの詳細こそすべて揃ってはいないが、ローンチされたばかりのQ50を参考にすると、211psを発揮する2.2ℓ 4気筒直噴シングル・ターボ・ユニットが搭載されることが有力視されている。

また、トップ・レンジにあたる最もホットなモデルは同程度の排気量から304psを発揮することが予想される。さらには、オールージュの名が与えられることも有力視されている。

しかしジュネーブ・モーターショーでセンター・ステージが与えられたのは、Q30と同じくメルセデス・ベンツAクラスのプラットフォームを用いるQX30の方だった。QX30はQ30よりも車高が30mm高いものの、21インチ・ホイールとアグレッシブなルックスのおかげでスポーティに見えたのも事実だ。

「われわれはQX30のことをシティ・エクスプローラーと呼んでいます」と語ったのはデザイン部門のチーフ、ケイ・キュー氏。「切り立ったボディ表面は力強さと独特な風合いを与えるのです」とつづける。

対するQ30の方は、非常にプロダクション・モデルに近い設計となっている。したがってひと目を引くようなディテールはQX30よりも少ないが、これがそのまま製品化される可能性が高いと言い換えることもできる。

英国内では最終的なテストまで進んでおり、どうやら製造は2015年中に始まる可能性が高いようだ。ともすれば、実際に店頭に並ぶのもそこから遅からぬうちにやってくるはず。

QX30のローンチは2016年。Q3 ’オールージュ’ の開発は2016年から2017年を予定している。

▶ 2015 ジュネーブ・モーターショー