ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ2.2 SD4ディーゼル

公開 : 2015.03.05 23:30  更新 : 2017.05.29 19:17

ディーゼル・ユニットを搭載したMT版をテストするのは今回が初めてである。いかにして、この珍しい組み合わせがわれわれを魅了してくれるのだろうか?

■どんなクルマ?

本当の意味での ’実用車’ であるディフェンダーと、ラグジュアリー・モデルであるレンジローバーの間を埋める存在のディスカバリーがデビューして、既に4分の1世紀が経ったと聞いて驚いた。

その間にレンジローバーは ’高級な’ という形容詞では補えきれないほど豪奢になったことにより、ディスカバリーは、ややもすれば半端なグレードになりかけた(いや、実際になっていたのかもしれない)時代もあった。

そこにスタイルを優先させたイヴォークが加わり、(自らが加えたのだが)これはまずいと思ったランドローバー社は、イヴォークに負けないスタイリングと、イヴォーク以上の実用性を兼ね備えたモデルの開発を急いだのだ。

その結果生まれのがディスカバリー・スポーツというわけで、7座と大きな荷室、オフロード上の走破性(渡河水深限界はディフェンダー比+100mm)をもって、どうにか確固たる立ち位置を再び取り戻しつつあるのである。

果たしてMTモデルの乗り味はいかがなものなのだろうか。またBMW X3などライバルとどのような戦いを繰り広げるのであろうか? 筆者自身も非常に興味深い。

■どんな感じ?

既にさまざまな記事でディスカバリー・スポーツを目にしている読者も多いかもしれないが、このクルマはまだ完成品ではない。

先代の2.2ℓディーゼルより静かで高効率だと表現される、このジャガー・ランドローバー製2.0ℓディーゼル・ユニットのデビューも2015年半ばまで待たなければならない。

したがってアイドリング時のエンジン振動もステアリングやペダルを通じて細かく伝わってくるし、また高回転域にはエンジンがそれなりの音量で唸り声をあげるのが現状だ。

しかしながら2000-3000rpmのトルクはかなり豊富な類で、これに関しては既に高い評価を与える価値がある。2000rpm以下の挙動も概ね安定しており、リラックスして運転できる。

ただしオートマティック版と比べると話は別で、マニュアル・トランスミッションを組み合わせることによって、なんだかせかせかした気持ちになる。これはギアが6段であるのに対し、ATは9速だからである。

いくらMTに ’自分で操っているような’ 感覚があるとしても、節度よく自動で変速していく9速ATには適わないのだ。0-100km/hタイムも9.8秒と、AT版より1.4秒も遅い。

またシフト・フィールもロング・ストロークであり、いやにねっとりとしている。ゲートの位置感覚も掴みづらい。クラッチのフィールも然り。残念ながら現時点ではあまり上手に運転することはできない。

 
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