シトロエン伝説の名車『2CV』復活へ シルエットと名称を受け継ぐ低価格EV 10月パリ・モーターショーでデビュー
公開 : 2026.05.25 07:05
シトロエンは新たな小型EVに、1940年代の名車『2CV』の名称を引き継ぐことを明らかにしました。2028年頃に目標価格1万5000ポンド(約320万円)未満での発売を目指すと予想されています。
正式発表は10月を予定
シトロエンは、新たに発売予定の低価格EVに、歴史的な『2CV』の名称を復活させることを明らかにした。10月のパリ・モーターショーで正式発表する予定だ。
米国ミシガン州で開催された親会社ステランティスの投資家向け説明会に登壇したシトロエンのグザヴィエ・シャルドンCEOは、新しいエントリーレベルのEVの計画を示し、「2CVが帰ってきた(The 2CV is back.)」と発言した。

新型EVでは、1940年代に登場した2CVの名称を採用するとともに、スタイリングも踏襲する方針だ。欧州の低価格車市場に生まれた空白を埋め、消費者の需要を喚起する狙いだ。
先月、AUTOCARの取材に応じたシャルドン氏は、新型車が「停滞する欧州自動車市場において消費者の需要を再燃させるという点で、1940年代後半の2CVとまったく同じ目的を持つ」とし、欧州のドライバーに「購買力」を取り戻したいと述べていた。
オリジナルのシルエット継承
発表会では新型車の予告画像が公開され、オリジナルの2CVと同じカタツムリ型のシルエットが確認された。ライトの形状などを見る限り、最新のコンセプトカー『ELO』の影響を受けたモダンな仕上がりとなるようだ。
先日、ステランティスは2028年からイタリアのポミリアーノ工場で、目標価格を1万5000ポンド(約320万円)未満とする低価格の小型EVの生産を開始すると発表したばかりだ。シトロエンと同様に、フィアットも歴史的な「国民車」である1980年の初代パンダからインスピレーションを得た新型車を投入する予定だ。

シャルドン氏によると、新型2CVは2030年までに発売される7車種の新型車のうちの1つになるという。このうち5車種は既存モデルの改良版で、2CVともう1車種(一回り大きいBセグメントEVになると予想される)が、シトロエンの「新たな収益源」になる。
欧州でEV普及の要に?
新型2CVは、旧来のガソリンエンジン搭載モデル『C1』の実質的な後継車となる。その名称について、シャルドン氏は「製品だけではアイコンは生まれません。アイコンは感情を呼び起こし、ブランドと人々をつなぎます。そして今日、あるアイコンが復活しようとしています。そう、2CVが帰ってきたのです」と述べた。
続いて、新型車のシルエットを暗くぼかした画像を見せ、「その全貌をご覧になりたい方は、10月のパリ・モーターショーにぜひご来場いただきたい」と述べた。

シャルドン氏はまた、第二次世界大戦後に「何百万人もの人々に移動の自由をもたらした」初代2CVの重要性に言及し、「80年後の今、新型2CVはEVの普及を推進するでしょう」と期待感を示した。
そして「実生活のために設計された、『人々のためのクルマ』になります」と約束し、「わたしにとって、モビリティの未来を勝ち取るのは、最も複雑なクルマではなく、最もシンプルで直感的なクルマです。本当に重要なのは、時代に即したクルマであることです」と締めくくった。

























