DS9の後継は大胆クロスオーバー DS No8 パラス(1) 1充電で最長750km プレミアムなフレンチ空間へ包まれて
公開 : 2026.04.01 11:25
フラッグシップのDS9を間接的に置換する、クロスオーバーのNo8。細部まで拘られたプレミアムな空間に、仕様次第ではロールス・ロイスへ迫る上質な走りが強みです。UK編集部が評価しました。
フラッグシップサルーンを間接的に置き換える
DSの上層部は、約20年の歴史を持つ上級ブランドの、第三章の始まりだと主張する。シトロエンの高級モデルとして、DSという名が復活したのは2009年。アウディやBMWへ惹かれる人の気持ちを掴むのに苦労してきたが、新モデルの投入で挽回が狙われる。
No4も注目のモデルだが、野心が如実に表現されたのは、No8の方だろう。高めのウェストラインにファストバック風のルーフライン、リムジンのように長いリアドアなど、ジャンルに囚われない姿で仕上げられている。賛否は、分かれるかもしれないが。

ライバルへ掲げられるのは、メルセデス・ベンツGLC EQテクノロジーやアウディQ6 e-トロンなど。価格帯は1クラス下の水準にあり、優れたコスパでも訴求する。
フラッグシップだったDS9を、このNo8は間接的に置き換える。その上級サルーンは、英国では提供された4年間で139台しか売れなかった。新たなクロスオーバーは、それを上回る支持を集められるだろうか。
97.2kWhのバッテリーで航続は最長750km
プラットフォームは、シトロエンC5 エアクロスも採用する、ステランティス・グループのSTLAミディアム。全長4820mm、全幅1900mm、全高1580mmという体格を持ち、Q6 e-トロンと長さや幅は近いものの、高さは明らかに低い。
駆動用バッテリーとモーターは、それぞれ2種類と3種類から選択可能。ベースグレードはシングルモーターの前輪駆動となり、73.7kWhと245psの組み合わせで、航続距離は571km。97.2kWhと280psのペアでは、一度の充電で最長750kmを走れる。

トップグレードは、97.2kWhのバッテリーに総合350psのツインモーターとなり、航続距離は655km。急速充電は共通して160kWまで対応し、最短27分で残量20%から80%まで回復できるという。
細部まで拘りを感じるプレミアムな空間
DS9の後継を担うものの、上級サルーンのように後席側の空間が広大なわけではない。フロア部分に大きな駆動用バッテリーが敷かれる影響で、フロントシートの下へつま先を入れる空間がなく、流麗なルーフラインが上下方向の余裕を削っている。
パノラミック・ガラスルーフが、頭上の圧迫感を減らす。だが、平均的な大人が座ると、髪の毛から天井までの距離は数cm程度しかない。

インテリアはプレミアム・フレンチ。特に前席側は大胆なデザインで、肌に触れる部分の素材は上質で、細部まで拘りを感じさせる。特に目を引くのは、ダッシュボードの上部を優雅に彩る、アルミ製のパネルだろう。
その両端は、間接照明とハンドル、スピーカーベゼルを兼ねる、パンチング加工されたパネルへ滑らかに繋がる。ステアリングホイールは、X状の4スポーク。筆者は、古いレシプロ飛行機の操縦桿と印象が重なった。
























































































































































































































