高級志向のミドルサイズSUV DS新型『No7』発表 ベストセラー車『7』の後継、EVとハイブリッドを設定

公開 : 2026.03.19 07:25

DSが新型『No7』を正式発表しました。人気モデル『7』の後継で、ハイブリッド車と航続距離740kmのEVが用意されています。高級志向のデザインと装備を採用し、ブランドの成長計画の中核を担います。

成長に欠かせない主力モデル

DSは、ベストセラーSUV『7』の後継車として新型『No7』を公開した。同ブランドにとって初の専用設計モデルとなる。

フラッグシップモデルである『No8』のデザインを踏襲しており、ハイブリッド車とEVの両パワートレインを携えて今年後半に発売される予定だ。プラットフォームを共有するプジョー5008シトロエンC5エアクロス、ジープ・コンパスと同様の構成だ。

新型No7
新型No7    DS

No7は大幅改良が施されたハッチバック『No4』とクロスオーバーのNo8の間に位置し、ミドルサイズSUVとしてアウディQ3BMW X1などと競合する。

新しいDSのラインナップの中でも特に重要なモデルであり、これまで一貫して同ブランドの主力モデルであった7の後継となる。また、DSを率いるグザヴィエ・プジョーCEOはAUTOCARに対し、市場シェアとEV販売比率を劇的に拡大するという計画において極めて重要な節目になると語った。

「現行のDS 7は、当社の販売台数の最大50%を占めていました。まさに大ヒット商品であり、現在は後継モデルの発売を準備しています。以前とは異なり、EVの販売比率が高まる中での発売であり、DSにとって本当に重要な製品発表となります」とプジョーCEOは力を込めた。

No7は内外装とも現行モデルから完全に一新されている。全長は4.66mとわずかに大きくなり、ホイールベースは5cm延長され、室内空間が拡大した。

DSデザインの新たな方針を打ち出したNo8に比べ、比較的オーソドックスなSUVのフォルムを採用しているが、特徴的なV字型フロントライト、存在感のあるイルミネーション付きグリル、ツートーンカラーや大径21インチホイールなど、ブランドを象徴する要素は受け継がれている。

EV航続距離は最大740km

EVモデルには、No8と同じ大容量97.2kWhバッテリーが搭載されるが、最大航続距離は10km短い740kmとされている。とはいえ最長クラスであることには変わりなく、「極めて入念な空力設計」によって達成したものだ。同社は空気抵抗係数(Cd値)をわずか0.26と主張しており、これにより高速道路の速度域でも450km走行可能だという。

シングルモーター仕様の最高出力は245ps。デュアルモーターの四輪駆動モデルも用意されており、合計出力は375ps、航続距離は680kmとなる。

新型No7
新型No7    DS

一方、73.7kWhのバッテリーと231psのシングルモーターを搭載したエントリーモデルは、1回の充電で542kmの航続距離を実現している。

EVは全車、最大160kWでの充電が可能だ。DSによれば、バッテリー残量20%から55%の間ではこの充電速度を維持し、わずか10分で最大190kmの走行が可能だという。

No8とは異なり、No7には当初からハイブリッド・パワートレインも用意される。1.2L 3気筒ターボガソリンエンジンと、トランスミッション一体型の小型電気モーターを組み合わせ、最高出力145psと18.8km/lの燃費を実現する。

市街地走行では、ハイブリッドモデルは減速時にエネルギーを回収し、最大50%の時間でエンジンを停止した状態を維持できるという。

インテリアはNo8と共通で、16インチのタッチスクリーンと10インチのドライバーディスプレイを採用。センターコンソール周辺には物理スイッチが配置されている。

また、特徴的なXスポークのステアリングホイールや、包み込むようなダッシュパネルも共通だ。手に触れやすいポイントには高級感のある素材を使用し、ライバルとの差別化要因としている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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