7人乗り電動SUVに新たな選択肢 プジョー E-5008 GT(1) 大人も座れる3列目 適度な大きさの大胆ボディ

公開 : 2026.04.21 18:05

7シーター電動SUVの新たな選択肢、E-5008。適度な大きさの大胆ボディで、使い勝手に長けたインテリアを内包。反応の良いステアリングや、快適な乗り心地も魅力です。UK編集部が評価しました。

選択肢が限られる3列シートの電動SUV

3列シートのSUVは、そもそも限られる。更にバッテリーEVとなると、メルセデス・ベンツEQBテスラモデルX程度で、選択肢はかなり絞られた。そこへ新たに、プジョー E-5008が加わった。

プラットフォームは、ステランティス・グループお馴染みのSTLAミディアム。航続距離は、売れ筋になるであろう73.0kWhの駆動用バッテリーに214psのシングルモーターで、最長498km。96.0kWhなら、最長659kmへ伸びる。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)

73kWhのバッテリーにツインモーターを組んだ、四輪駆動のE-5008 325デュアルモーターも設定され、こちらは325psと強力。ただし、航続距離は465kmへ縮まる。急速充電は160kWに対応し、最短10分で100kmぶんの電気を蓄えられる。

「E」の付かない5008もあり、パワートレインは1.6Lプラグイン・ハイブリッドと1.2Lハイブリッドの2択。前者は、電気だけで最長77km走れる。

適度な大きさにコンセプトカー風の顔つき

スタイリングは、最近のプジョーの例に則り、シャープなラインと締まりのある面構成が特徴。このクラスで最も美しいわけではないかもしれないが、プロポーションは整い、現代的で、好意的に受け止める人は多いだろう。

LEDヘッドライトは細く、中央のグリルはボディと同色に染められる。ライオンのロゴを中心に、ドットが放射状に広がったフロントマスクは、コンセプトカーのよう。巨大なチーズおろし器、などとは表現しないで欲しい。ホイールもカッコいい。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)

サイズは全長4791mm、全幅1895mm、全高1694mmで、EQBよりひと回り大きい。実用性に長けたパッケージングにあるが、取り回しに苦労するほどではないはず。

お値段は、エントリーグレードのアリュールで、英国では約4万8000ポンド(約1008万円)から。試乗したGTは、5万1500ポンド(約1008万円)へ上昇する。

使い勝手に長けた荷室と大人が座れる3列目

車内は広々。3列目を倒し2列シートにすれば、748Lの荷室を得られる。ベビーカーだけでなく、キャンプ道具や大型犬、粗大ごみも余裕だろう。トノカバー用の金具が備わり、床下には充電ケーブルに丁度いい収納もある。

前席以外を倒せば、長さ2m以上の荷物へ対応。テールゲートのハンドルはバンパー上部の隙間にあり、雨天時は手が汚れそうだが、使い勝手は間違いなく高い。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)

乗員空間も広く、3列目も多くのライバルよりゆとりがあり、平均的な身長の大人なら問題なく座れるはず。2列目のシートが巧妙にスライドし、乗降性も悪くない。エアコンの送風口はなく、カップホルダーだけだが。

2列目側は、パノラミック・サンルーフを装備しても、膝前も頭上も余裕が残る。エアコンの風が届き、リクライニングできるから、子供から不満も出ないはず。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ヴィッキー・パロット

    Vicky Parrott

    2006年より自動車ジャーナリストとして活躍している。AUTOCARを含む複数の自動車専門誌で編集者を歴任した後、フリーランスとして活動を開始し、多くの媒体で執筆を続けている。得意分野はEV、ハイブリッド、お菓子。2020年からは欧州カー・オブ・ザ・イヤーの審査員も務める。1992年式のメルセデス・ベンツ300SL 24Vの誇り高きオーナーでもある。これまで運転した中で最高のクルマは、2008年のフォード・フィエスタSTとアルピーヌA110。どちらも別格だ。
  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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