アルヴェルより足りない部分を補う走りの質感 新型『日産エルグランド』を渡辺敏史が吟味(後編) ドライバーに楽しさ、パッセンジャーに優しさを

公開 : 2026.09.07 10:05

第3世代のeパワーに加わったもの

120km/h巡航から峠の上り下り、街中走行なども含めた試乗時のエルグランドの燃費は100km以上を走って11.5km/Lといったところだった。

インスタントな計測ゆえ断じることは出来ないが、感覚的にはアルヴェルのHEV四駆に比べるとちょっと劣るかなという手応えだった。が、日産のエンジニアは双方を同時並走させての燃費でアルヴェルを上回ったと自信をみせる。

第3世代eパワーを搭載する新型エルグランド。エンジン自体はZR15DDTeと呼ばれる直列3気筒。
第3世代eパワーを搭載する新型エルグランド。エンジン自体はZR15DDTeと呼ばれる直列3気筒。    山本佳吾

仮に燃費で若干下回ろうが、或いは内装の見た目のご立派さが物足りなかろうが、新型エルグランドにはそれを十分に補える走りの質感の高さがある。

新型キックスも然りだが、第3世代のeパワーは従来からの日産の走りに宿る地に足がしっかり着いた安心感をベースに、人当たりの柔らかさや丸さがどっさり加わったようにうかがえる。ドライバーには楽しさを、パッセンジャーには優しさを感じさせてくれる、そんな新しい日産の旗頭として相応しいクルマといえるだろう。

日産エルグランドG eフォースのスペック

全長×全幅×全高:4995×1895×1975mm
室内寸法 長×幅×高:3165×1730×1315mm
ホイールベース:3000mm
トレッド(前&後):1640mm
最低地上高:165mm
車両重量:2440kg
車両総重量:2825kg
乗車定員:7名
最小回転半径:5.8m
燃料消費量(WLTCモード):16.8km/L
駆動方式:4輪駆動
サスペンション(前/後):ストラット/マルチリンク
ブレーキ(前&後):ベンチレーテッドディスク
タイヤ(前&後):235/60R18
エンジン
型式:ZR15DDTe
形式:直列3気筒DOHC
ボア×ストローク:79.7×100.1mm
排気量:1498cc
圧縮比:13.0
最高出力:140ps/5000rpm
最大トルク:23.2kg-m/3600rpm
燃料タンク容量:67L(レギュラーガソリン)
モーター(前/後)
型式:YM52/MM45
最高出力:205ps/4400-8500rpm/136ps/5500-1万900rpm
最大トルク:330Nm/0-4300rpm/195Nm/0-3000rpm
価格:757万9000円

日産エルグランドG eフォース
日産エルグランドG eフォース    山本佳吾

記事に関わった人々

  • 執筆

    渡辺敏史

    Toshifumi Watanabe

    1967年生まれ。企画室ネコにて二輪・四輪誌の編集に携わった後、自動車ライターとしてフリーに。車歴の90%以上は中古車で、今までに購入した新車はJA11型スズキ・ジムニー(フルメタルドア)、NHW10型トヨタ・プリウス(人生唯一のミズテン買い)、FD3S型マツダRX-7の3台。現在はそのRX−7と中古の996型ポルシェ911を愛用中。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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