『日産エルグランド』が16年ぶり4代目へ進化! キーとなる3つのポイントとは? 極上の乗り心地と高い旋回性能をチェック

公開 : 2026.05.18 10:00

今夏、16年ぶりに4代目へフルモデルチェンジされる日産のLLクラスミニバン『エルグランド』。その取材会が日産のテストコースで開催されました。新型でキーとなる3つのポイントを篠原政明が解説します。

アルファード/ヴェルファイアと比べてかなり堂々としたサイズ

今夏、日産自動車(以下日産)のLLクラスミニバン『エルグランド』が、16年ぶりに4代目へフルモデルチェンジされる。

昨年のジャパンモビリティショー2025で内外観は公開されたが、今回、メディアに向けてテストコースでの取材会が開催された。屋外で実車を見て、触って、短時間だが試乗もできたので、その印象をまじえながら、現段階で公表されている新型エルグランドの概要を紹介していこう。

今夏、LLクラスミニバン『日産エルグランド』が、16年ぶりに4代目へフルモデルチェンジ。
今夏、LLクラスミニバン『日産エルグランド』が、16年ぶりに4代目へフルモデルチェンジ。    平井大介

そのサイズは、日産測定値として全長4995mm、全幅1895mm、全高1975mm(ホイールベースは未発表)とされている。従来型より全長と全幅は少しずつ長くなり、全高はかなり高められた。

最大のライバルとなるトヨタ・アルファード/ヴェルファイアと比べると、全長はほぼ同じだが全幅と全高は少し長く、かなり堂々としたサイズだ。

LLクラスミニバンのデザインに新しい潮流

『ザ・プライベート MAGLEV(リニアモーターカー)』というデザインコンセプトを掲げる新型エルグランド。

日本の伝統工芸『組子』をモチーフとしたフロントグリルや逆スラントしたDピラー、ショルダーラインからテールランプに繋がるラインなど、ディテールは特徴的。LLクラスミニバンのデザインに新しい潮流を作るかもしれない。

伝統工芸『組子』をモチーフとしたフロントグリルなど、ディテールは特徴的。
伝統工芸『組子』をモチーフとしたフロントグリルなど、ディテールは特徴的。    平井大介

プライベートラウンジのような空間を目指したというインテリアは、従来型よりアイポイントが高くなったことで視界が広がり、サイズを気にせずに運転できそうだ。14.3インチの大型メーターディスプレイや木目調パネルにキルティングのトリムなど、いずれも質感は高い。

シート配列は、現在のところ2-2-3の3列7人乗りとされており、特に2列目キャプテンシートはヒーター&ベンチレーションはもちろん、可倒式アームレストや電動中折れ機構も備わり極めて快適。3列目もおとな2人なら十分なスペースがある。

新型エルグランド、3つのセリングポイント

走りの乗り心地の革新を目指した新型エルグランドには、3つのセリングポイントがある。それが第3世代のeパワー、進化した4WD=eフォース(4ORCE)、そしてインテリジェントダイナミックサスペンションだ。

まず、第3世代に進化したeパワーから。

欧州仕様キャシュカイに搭載されているものと同じ、第3世代eパワーを採用。
欧州仕様キャシュカイに搭載されているものと同じ、第3世代eパワーを採用。    平井大介

パワースペックこそ公表されていないが、1.5L直列3気筒ターボの発電特化型ガソリンエンジンで発電しモーターを駆動する、シリーズハイブリッド。基本的には、欧州仕様のキャシュカイに搭載されているものと同じだ。

さらに、リアにも駆動用モーター(eアクスル)を搭載した4WDとなり、新型エルグランドのパワートレインは、このパッケージのみとなる。

最大トルクは500Nm以上とだけアナウンスされるが、実車は大トルクのモーターにより素早く、力強さが滑らかに続く加速。その力強さは従来型より20%も向上しているそうで、車両重量は公表されていないが(かなり重いらしい)、それを感じさせない軽い出足だった。

しかも、速いだけでなく圧倒的な静粛性も達成している。

これには部品を一体成形し剛性を高めて振動を抑えたeパワー・ユニットはもちろん、エンジン音とロードノイズを高精度に検知してリアルタイムで打ち消す新世代アクティブノイズコントロール、そして車室外からのあらゆる音を徹底して遮る高遮音ボディが奏功しているようだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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