フォルクスワーゲン・グループ、史上最大の改革 2035年までに車種半減 最大4工場の閉鎖も視野に 「将来計画2030」承認
公開 : 2026.09.07 07:05
フォルクスワーゲン・グループは大規模な事業再編「将来計画2030」の一環として、モデルラインナップを半減させる計画です。さらに5万人の人員削減、最大4か所の工場閉鎖、そして歴史あるセアト廃止の可能性もあります。
少ないモデルに集中投資
フォルクスワーゲン・グループが、同社史上最大規模の事業再編計画を発表した。製品ラインナップを半減し、約5万人の人員削減を行い、最大4つの工場を閉鎖する。また、2029年までにスペイン車ブランドの『セアト』を廃止する可能性もある。
この「将来計画2030(Future Plan 2030)」には、開発および生産業務の抜本的な改革や、投資の大幅な削減が盛り込まれている。今回、株主や労働組合代表を含む20名のメンバーで構成されるグループ監査役会によって満場一致で承認された。

フォルクスワーゲンはこの計画を、同社の歴史上「最も戦略的に意義深い改革プログラム」と表現している。
改革の中心となるのは、広範な製品ラインナップの見直しだ。2035年までに、10ブランド全体で展開するモデル数を約50%削減する計画である。少ないモデルに投資を集中させ、それぞれの生産台数を増やすことで、コスト削減とスケールメリットの拡大につながるという。
フォルクスワーゲン・グループの各ブランド間で、現在よりもプラットフォーム、電子アーキテクチャー、ソフトウェア、部品の共有をさらに進めることを目的としている。
これは、過去数十年にわたり同社が追求してきた拡大戦略からの大幅な転換となる。これまでは世界各地のあらゆるセグメントをカバーするためにモデル数を増やしてきたが、今後は収益性の高いモデルや市場セグメントに投資を集中させることになる。
ブランド/モデルの統廃合を実施
事業再編に関する公式声明では明言されていないが、セアトブランドは廃止される可能性が高い。セアトは76年の歴史を持つスペインの代表的な自動車ブランドだが、その派生ブランドである『クプラ』に販売台数で追い抜かれており、存続が危ぶまれていた。
フォルクスワーゲン・グループは、他にどのブランドやモデルが廃止されるかについてはまだ明らかにしていないが、ラインナップを50%削減するということは、今後10年間で大幅な統廃合が行われることを示唆している。

車両の内部構造にも影響が及ぶ。今後のEV開発においては、主要な電気・電子アーキテクチャーを「ソフトウェア定義車両(SDV)」アーキテクチャーと「中国電子アーキテクチャー(CEA)」の2つに統合する方針だ。欧州および北米向けの内燃機関車については、別のアーキテクチャーが計画されている。
今後導入予定のSSPプラットフォームも簡素化される。計画されていた8つのバリエーションが4つに削減され、各バリエーション間の部品共有が拡大される。モデルと基本構造を減らすことで、開発コストを削減したい考えだ。











































