開発担当者に訊く、新型『日産エルグランド』の資料に書かれていないこと 「十分納得できるレベル」の仕上がり具合
公開 : 2026.05.18 11:45
今夏、16年ぶりに4代目へフルモデルチェンジされる日産のLLクラスミニバン『エルグランド』。その取材会が日産のテストコースで開催されました。新型で開発を担当したメンバーのコメントを篠原政明がまとめます。
騒音の三大音源を徹底的につぶす
今夏に発売を予定して開発が進められている、新型『日産エルグランド』。テストコースで開催された取材会で、パワートレイン主管の吉田直弘氏、音振性能計画グループ主担の宮川隆行氏、そしてブレーキを担当した車両実験部の宮島暁大氏の3名に話を伺うことができた。
新型エルグランドは内外装こそ公開されているが、パワースペックなどの諸元は公表されていない。そこで、現段階で聞くことができたトピックをまとめることにしよう。

新型エルグランドに乗って感銘を受けたのは、その圧倒的な静かさだった。これは新開発のアクティブノイズコントローラー(メルセデス・マイバッハに搭載されているものと同じ機構)が効いており、エンジンやロードノイズだけでなく、風切り音も含めた三大音源を徹底的につぶすことを図ったという。
クルマは3万点もの部品でできており、その部品を組み合わせるために多くの穴が空いている。これを徹底的にふさぐことでも音を遮り、静粛性を高めている。
しかもシートベルトを装着することで、新型エルグランドはどこに人が座っているかを認識。これによって、基本は全席で静かな空間になるようノイズを消しているが、ドライバーしか乗っていない場合は運転席を強調して消し、また、後席にゲストが乗っている場合は、マニュアルモードで後席を強調してノイズを消すこともできるという。
パワートレインは第3世代eパワー
走行中エンジンは黒子に徹し、ほとんどオンオフは分からない。しかも発電をしながら車速を保つ、ギリギリの回転数で作動している。車速ごとに回転数は微妙に違うが、市街地走行レベルでは2000rpmも回っていないようだ。
また、路面が荒れていてロードノイズが高い時などは少しエンジン回転数を高めて発電するといった細かい制御も行っている。さらには、3気筒エンジンにバランスシャフトを組み込み、ノイズだけでなく振動も抑え込んだ。

重さを感じさせない作り込み
結構重いとされる車両重量は未発表だが、その重さを感じさせない作り込みが行われている。まず、インテリジェントダイナミックサスペンションが、路面からの入力に併せて減衰力を制御していることがひとつ。
そしてeフォースの前後モーターで発進時からしっかりとトルクを出し、走行中も加減速時には前後トルク配分を制御することでクルマの姿勢をフラットに保つことで、サイズを感じさせない、セレナやノートと近い感覚でストレスフリーな運転を目指している。

さらに、日産初のスムースストップ採用で停止時のノーズダイブを抑え込み、停車時の揺り返しが少ない、いわゆるカックンブレーキのような動きは見せない。これは目線が高いクルマながら、揺れが少ないことで大きなクルマに乗っていることを低減する狙いがある。

























































































