新型『日産エルグランド』の知っておきたい10のポイント(前編) 第3世代eパワーとeフォース採用 デザインはオラオラではなく『威風堂々』

公開 : 2026.09.10 12:05

4:パワートレーンは第3世代『eパワー』

新型エルグランドのパワートレーンには、満を持して日産得意の『eパワー』(e-POWER)を搭載。エンジンで発電した電気をバッテリーに蓄え、その電力でモーターを駆動する、いわゆるシリーズハイブリッド方式だ。

エンジンは最高出力140psと最大トルク228Nmを発生する1.5Lの直列3気筒DOHCターボ。このエンジンは発電特化型で、高圧縮比と高EGR(排気ガス再循環)により、熱効率の向上とトルクアップを実現している。

エンジンは最高出力140psと最大トルク228Nmを発生する1.5Lの直3DOHCターボ。
エンジンは最高出力140psと最大トルク228Nmを発生する1.5Lの直3DOHCターボ。    山本佳吾

これにモーター、インバーター、発電機、増速機、減速機の5部品を一体化した『5-in-1』の第3世代 eパワーを組み合わせている。これはシステムのコンパクト化だけでなく、多くの部品を一体化したことで剛性を高め、振動を抑えるというメリットもある。

5:さらに進化した電動駆動4輪制御技術『eフォース』

新型エルグランドはeパワーによる前輪駆動ではなく、リアにもモーターを搭載して後輪も駆動する電動駆動4輪制御技術『eフォース』(e-4ORCE)も採用している。

モーターのパワースペックは、フロントが151kW(205ps)/330Nm、リアが100kW(136ps)/195Nm。システム総合では500Nm以上のトルクを発生する。

新型エルグランドは、電動駆動4輪制御技術『eフォース』も採用している。
新型エルグランドは、電動駆動4輪制御技術『eフォース』も採用している。    山本佳吾

それゆえ、発進時から大トルクのモーターが素早い加速を見せる。アクセルペダルを静かに踏み込んでいっても2.4トンを超える重さを感じさせずに瞬時にスーッと滑らかに、しかも力強く加速していく。

少し前が空いた道で意図的にアクセルペダルを踏み込むと、その加速ぶりはLLサイズのミニバンとは思えないほど。

また、前後トルク配分を制御して加速時のテールスクオートを減らし、停車時にはスムースストップ機能が最適なブレーキ力を制御して『カックンブレーキ』にしない。新型エルグランド、走り出しての印象はかなりの高得点が付けられた。

*新型『日産エルグランド』の知っておきたい10のポイント(後編)に続きます。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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