新型『日産エクストレイル』の日本仕様は素地で勝負 自身もオーナーのデザイナーが語る「汚れが似合うクルマ」 上質だからこそのロッククリーク

公開 : 2026.09.19 11:45

上質さをどう表現するか

一方、上質さを求めた基準車に関してはどうだろうか。

「ローグと同時開発していますので、違和感なくどちらもデザイン出来ています。ローグは、クロームを使った加飾で上質さを表現しました。日本では、一切無駄を省いた中に仕立ての良さからくる上質さを感じることがありますので、余計なものを一切なくしました。

日本はごまかしの効かない素地で勝負しているという、基準車のエクストレイル。
日本はごまかしの効かない素地で勝負しているという、基準車のエクストレイル。    日産自動車

仕向け地ごとのお客様が感じる違いを踏まえ、アメリカはコンサバなのでクロームを使った上質さで、日本は加飾ではなくごまかしの効かない素地で勝負しています」

さて、日産デザインでは『タイムレスジャパニーズフューチャリズム』、すなわち日本独自のデザイン様式を取り入れている。例えばルークスの2トーンカラーをサイドから見ると、その塗り分けは唐破風(からはふ)をイメージしたものとなっている。では、エクストレイルはどうか。

「グリルのパターンは組子をイメージしています。そしてロッククリークのグリルですが、裏コンセプトは鳥居の構えなんです。上が横に長くて、下が短いでしょう」

現行エクストレイルが発売された時に、初代や2代目と比較し随分と上品になったと感じたが、やはりそう思った人が多かったようだ。実は入江さん、現行型改良前のエクストレイル・ユーザーでもあり、思い入れが強い様子。

特に初代や2代目のイメージを的確にとらえ、そこから生まれたロッククリークのデザインは、それらのユーザーへ見事に刺さる仕上がりと言えそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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