新型『日産エクストレイル』の日本仕様は素地で勝負 自身もオーナーのデザイナーが語る「汚れが似合うクルマ」 上質だからこそのロッククリーク
公開 : 2026.09.19 11:45
昨年8月、日産は『エクストレイル』をマイナーチェンジ。ロッククリークやニスモ、オーテックなどのバリエーションを展開しています。その中から基準車とロッククリークに的を絞り、内田俊一がデザイナーにその狙いなどを聞きました。
アメリカ仕様『ローグ』と日本仕様『エクストレイル』の違い
昨年8月、日産は『エクストレイル』をマイナーチェンジ。ロッククリークやオーテック、ニスモなどのバリエーションを順次展開した。そこで今回は基準車とロッククリークに的を絞り、そのデザインについてデザイナーに語ってもらった。
エクストレイルはグローバルで展開している日産の基幹車種のひとつで、アメリカでは『ローグ』として販売している。その違いはパワートレインで、日本仕様はeパワーのみとなるが、アメリカ仕様にeパワーは用意されない。

それ以外は、「ファッション的なカラーコーディネーションなどで差別化してます」と話すのは、日産グローバルデザイン本部の入江慎一郎さんだ。
グリルの形は一緒ながらアメリカ仕様は、「クロームが入っていますが、日本仕様は全て真っ黒にして余計な装飾を一切省いています。これはデコラティブな要素を排除してシンプルにしていくという考えです」と説明する。
今回の改良ではデイタイムランニングライトを追加したほか、ターンランプをLED化するなど手が入れられた。そして改良前と最も違うこととして、入江さんはロッククリークの投入を挙げる。
「現行モデルをローンチした際、『上質×タフギア』というテーマでしたが、若干その上質さが、特に日本市場では足りないという声があったんです」
これはエクストレイル1台で他メーカーの上級車とも戦っていかなければならない背景があり、そういった指摘が出てしまったのだ。
「基準車や他のバリエーションで上質方向を強化する代わりに、ロッククリークでタフギアの方を押さえようとしています。そこが今回のマイナーチェンジにおける大きなディレクションの違いです」
生活の一部としてガンガン使えるクルマ
ロッククリークのイメージのベースになっているのは、アメリカで販売されているハードな走りを想起させる4WDのトラック系。例えば『日産フロンティア』のように、グリル上方にスリーホールがついているなどだ。
「こういうアセットを使うことで、日産が持っているアウトドアデザインの印象を踏襲し、そのラインナップの一員であることを訴求していく狙いがあります」

オレンジのアクセントカラーを入れたのも同様の狙いで、「これはマグマの色からインスピレーションを受けたもので、だから、ちょっと赤みの強いオレンジになっているんです」と説明。入江さんがさらに続ける。
「『上質×タフギア』に上質さをもう少し加えましたが、自分の中でのエクストレイルは、初代のCMのように水に濡れたサーフボードをそのまま積むなど、生活の一部として気にせずガンガン使えるクルマというイメージなんです。それをこのロッククリークを通じて復活させたいという思いがありました。
確かにeパワーとの相性で考えると、静かでコンフォートな走りは上質さに繋がります。しかし初代の印象が強いユーザーからすると、高級車だから気を使って汚しちゃいけないみたいで、ちょっと物足りないんですね。
そこでロッククリークは、気兼ねなく使える汚れが似合うクルマにしたいと思いました。ホイールもそれほど大きいインチではなくリム幅のあるものとし、グリルのアッパー部分も大開口に見えるようなカラーに変えるなどして、よりワイドでタフに見える設えをしています」

































































































































































