新グレードのロッククリーク、ニスモにオーテック 選択肢豊富になった新型『日産エクストレイル』 開発責任者が語る拡充の理由

公開 : 2026.09.12 11:45

昨年8月にマイナーチェンジを受けた現行『日産エクストレイル』は、2022年に登場した4代目にあたります。ロッククリーク追加でラインナップを拡充した理由などを、開発責任者である中山紘一さんに内田俊一が聞きました。

ニーズに合わせた多彩なグレード構成

昨年8月にマイナーチェンジを受けた現行『日産エクストレイル』について開発責任者である中山紘一さんに、その魅力などを伺った。

現行モデルは2022年にフルモデルチェンジし4代目に進化。3代目のタフギアとアドバンスドテックというコンセプトに加え、上質をキーワードに開発された。

現在の日産エクストレイルは豊富なラインナップ。左からニスモ、ロッククリーク、基準車、オーテック。
現在の日産エクストレイルは豊富なラインナップ。左からニスモ、ロッククリーク、基準車、オーテック。    日産自動車

そして今回のマイチェンについて中山さんは、大きく2つのポイントを挙げる。ひとつは『本格SUVのイメージを強調しつつ、ニーズに合わせた多彩なグレード構成』、そしてもうひとつは『使い勝手の向上』だ。

グレード構成は、基準車に加えロッククリーク、ニスモ、オーテックをラインナップする。その狙いを中山さんはこう説明する。

「ロッククリークは、タフさを表現することでアウトドアのイメージの強化が目的です。オーテックは、さらに上質でプレミアム、ニスモはスポーティを目指しました。基準車自体がタフと上質のバランスを取っていますが、そこからさらに方向性を明確にしたバリエーションを提供しています」

アウトドアイメージが少し足りないという声

このラインナップを増やすことは、中山さんが今回やりたかったことのひとつだった。

「初代や2代目からお客様も変わってきており、4代目のコンセプトに上質を取り入れたのもそれが理由です。初代のお客様は30歳代後半ぐらいを考えていましたが、今は50歳代に近いところまで広がっています。そういうお客様に、上質というコンセプトがすごく刺さっているんです」

日産第三製品開発本部第三製品開発部第三プロジェクト統括グループ次席車両開発主管の中山紘一さん。
日産第三製品開発本部第三製品開発部第三プロジェクト統括グループ次席車両開発主管の中山紘一さん。    内田俊一

上質さを加味した一方で、アウトドアイメージが少し足りないという声もあった。そこで登場したのがロッククリークだ。

「その個性に振ったクルマ作りが今回できました。初代や2代目のタフギアイメージを持っているお客様もいらっしゃいますので、そういう方に選んでいただける準備ができました」

日産のど真ん中のクルマとして

中山さんは、ニスモとオーテックについてはこう説明している。

「ニスモはスポーツだと容易に想像できます。ファミリーで使えるニスモ車と考えるとアリアもありますが、日産のど真ん中のクルマとして、スポーツに行きたいけれど、ファミリーでの使い方に重きを置かれる方には、エクストレイルでも合うんじゃないかと思いました。

昨年のマイチェンでエクストレイルに追加されたロッククリーク。
昨年のマイチェンでエクストレイルに追加されたロッククリーク。    内田俊一

また、オーテックはプレミアムのイメージがあります。ベースはニスモと近いのですが、もう少し乗り味を良くするためにパフォーマンスダンパーを採用し、タイヤなどで作りわけてより上質プレミアムに仕上げています」

つまりプレミアムなオーテック、スポーツに振ったニスモ、アウトドアイメージが強いロッククリークと、「同じSUVながら分かりやすく棲み分けができた」(中山さん)わけだ。

「実際に乗って頂くとこのクルマの良さがよくわかります。静粛性やクルマの動き、質感など『こんなに違うんだ』という部分を感じて、そこから好みの仕様を選んで頂きたいですね」

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    内田俊一

    Shunichi Uchida

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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