欧州ではフラッグシップSUV 日産エクストレイル eパワー(1) 直接的ライバルはトヨタRAV4だが格上のモデルとも比較 見た目は凛々しさを強調
公開 : 2026.09.07 18:05
欧州での日産のフラッグシップSUV、エクストレイルが小変更を受けました。車内は物理スイッチと快適なシートで勝手がよく、ダイレクトでリニア、静かなeパワーと操縦性は好印象です。UK編集部が試乗します。
欧州市場における日産のフラッグシップSUV
2001年に登場した初代・日産エクストレイルは、ランドローバー・フリーランダーと比較されるような、タフに使えるオフローダーだった。ボディは四角く、優れた四輪駆動システムと水洗いできる荷室を、大きな売りとしたほど。
しかし現在のエクストレイルは、欧州市場における同社のフラッグシップSUV。直接的なライバルはトヨタRAV4などだが、7シーターも選択でき、トヨタ・ハイランダーやヒョンデ・サンタフェなど、格上モデルとも比較される状況にある。

そんな4代目は、競争力を保つべく、2026年に小改良を受けた。日産キャシュカイ(旧デュアリス)との、差別化も図られたといえる。見た目は凛々しさが強調されたが、全体的に丸みを帯びたフォルムにある。
フロントマスクは手直しされスッキリ整い、リアには新しいLEDテールライトを獲得。スクモ・ブルーや、サンドカラーのコースタル・デューンという、新色も設定されている。リアピラーのラインは、イルカの背びれをイメージしたものらしい。
発電機として動く可変圧縮比の3気筒ターボ
プラットフォームは、現行のキャシュカイも採用するCMF-C。パワートレインは、日産独自のシリーズ式ハイブリッドシステム「eパワー」を実装する。これは、ガソリンエンジンが直接タイヤを駆動しないことが特徴。専ら発電機として機能する。
エンジンは、後席の床下へ載る1.97kWhの駆動用バッテリーへ電力を供給し、フロントに積まれた203psのモーターが前輪を駆動。四輪駆動のeフォースでは、リアにも135psのモーターが独立して追加され、システム総合で213psとなる。

可変バルブ機構が組まれるエンジンは、クランクシャフトにアジャスターが備わり、8:1から14:1まで変化する可変圧縮比機構を備える3気筒ターボ。軽負荷時には、高効率なアトキンソンサイクルにもなる。他方、e-CVTのような変速機は必要ない。
ちなみに、現行のキャシュカイが積むeパワーは、可変圧縮比ではないシンプルな第3世代で、熱効率が高められている。エクストレイルは第2世代だが、近々更新されるだろう。今回の小変更で、英国では電圧12Vのマイルド・ハイブリッドが終売となった。
大きめの物理スイッチに柔らかく快適なシート
インテリアは、前席側はキャシュカイと共通。トリムやカラーが異なる程度で、ダッシュボードの形状は一致する。それでも充分にモダンな見た目で、日常的に触れる部分はソフトタッチ加工され、納得できる雰囲気にある。使い勝手も良い。
エアコンには、大きめの物理スイッチ。指紋が目立ち退屈な、グロスブラックのパネルが占める面積は小さい。センターコンソールは独自デザインで、下部に小物入れがある2段構造。上段には、カップホルダーとスマホの無線充電パッド、USBポートが並ぶ。

フロントシートもキャシュカイと共有するが、柔らかめのクッションは身体を良く支え、長時間でも快適。調整域が広く、自分にあった運転姿勢を探しやすい。
シートの表皮は、エントリーグレードがクロス。中級以上では合成皮革になり、オプションで本皮へアップグレードできる。


























































































































































