2019年に歴史的変革を受けたC8世代『シボレー・コルベット』は今も進化中 伝統の称号『Z06』が持つ価値とは
公開 : 2026.07.08 11:45
2019年にデビューした第8世代『シボレー・コルベット』(C8)。そのハイパフォーマンスモデル、『Z06』のコンバーチブルをスーパーカー超王こと山崎元裕が取材します。今年1月にアップデートを受けた最新モデルです。
コルベットの進化に歴史的な変革
2019年7月に発表された第8世代『シボレー・コルベット』(C8)は、まさにコルベットの進化に歴史的な変革を生み出したモデルだった。その最大の特徴は、それまで7世代にわたって受け継がれてきた、フロントエンジンの基本設計をミドシップに変更したこと。
これはもちろん世界のスーパーカーに対抗する運動性能を得るためであり、コルベットがそれまで主戦場としてきたGTレースでその戦闘力をさらに高めるための策でもあった。

C8のミドシップに搭載されるエンジンは、まず502psの最高出力と637Nmの最大トルクを誇る、6.2LのV型8気筒OHV(LT2型)から始まった。2021年10月には、さらに高性能な5.5LのV型8気筒DOHCエンジン(LT6型)を646ps、623Nmのスペックで搭載した、ハイパフォーマンスモデルを追加設定。
そう、クーペとコンバーチブルの両ボディが選択できるこのモデルに与えられた称号こそ、コルベット伝統の『Z06』だった。ファンならずとも、このZ06という車名(記号)がいかに価値あるかは十分にご存知だろう。
最初に登場したのはC2の時代
最初にZ06がRPO(レギュラー・プロダクション・オプション)として、コルベットで選択が可能になったのは1963年、C2の時代である。カスタマーはこのパッケージを選択するだけで様々なレース用アイテムを装備した、いわゆるレース仕様のコルベットをオーダーすることが可能になったのだ。
だがこのZ06は、ここから長い沈黙の時代を迎える。それが復活したのは2001年、コルベットはすでにC5にまで進化を遂げていた。

その後C6、C7でもZ06はコルベットのハイパフォーマンスモデルとして人気を博すが、C7ではそれまでの自然吸気に代わり、6.2LのV型8気筒OHV+スーパーチャージャーエンジン(LT4型)を採用。最高出力と最大トルクは659ps、881Nmにも達している。
話をC8のZ06に搭載されるLT6型エンジンに戻すことにしよう。このパワーユニットは、2019年からシボレーがサーキットに投じている『コルベットC8.R』に搭載されたものをベースとするものだ。
鍛造チタン製のコンロッドや鍛造アルミニウム製ピストンを使用し、低重心化と高強度を実現。クランクシャフトは高回転域でのスムーズさに優れるフラットプレーン(180度クランク)とされ、さらにエンジンブロックは上下に分割されたアルミニウム製ブロックで構成されている。
潤滑方式はもちろんドライサンプ。シボレーによればエンジンスピードがレッドゾーンに達した時でも、オイルタンクには96%のエンジンオイルが蓄えられる構造が実現しているという。ミッションは8速DCT。駆動輪はもちろん後輪となる。















































