乾いた大地に眠る廃車 38選(前編) 日産スタンザに1955年式ビュイックも発見 ジャンクヤード探訪記

公開 : 2026.08.28 11:05

米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、コロラド州ラマーの『ウォラー・オートパーツ』で見つけた日米欧の逸品を紹介。前編はAMCから日産スタンザまでです。

コロラド州で見つけた日米欧の旧車

米国コロラド州ラマーにある1968年創業のジャンクヤード『ウォラー・オートパーツ(Woller Auto Parts)』は、現在80エーカー(32万平方メートル)以上に広がる敷地内に、数千両の車両を保管している。

その多くは数十年にわたり、ここで眠り続けている。オーナーのドン・ウォラーさんは、それぞれの車両がどのようにしてここへ運ばれてきたのか、そしてこれまでにどんな部品が取り外されてきたのかなど、非常に多くのことを語ってくれる。彼の記憶力と知識量は驚くべきものだ。

コロラド州ラマーの巨大ジャンクヤード『ウォラー・オートパーツ』の紹介記事第3弾となる。
コロラド州ラマーの巨大ジャンクヤード『ウォラー・オートパーツ』の紹介記事第3弾となる。

ヤードの圧倒的な規模も相まって、ここは典型的な廃車置き場というよりは、たまたま部品やレストア用車両を販売しているだけのプライベートコレクションのように感じられる。

(翻訳者注釈:ウォラー・オートパーツの紹介は今回で3回目、最後となります。1回目の記事『乾燥した大平原で見つけた日米欧の廃車 40選』と2回目『ずらりと並ぶ廃車に残された「物語」 40選』もぜひお楽しみください。)

AMCアンバサダー – 1971年

この1971年式AMCアンバサダーは、同年に生産された4万1674台のうちの1台である。フォード、GM、クライスラーといった競合他社と比べると、その生産台数は控えめなものだ。長年にわたりコレクターからの関心が低かったため、現存する車両は比較的少なく、ますます希少な存在となっている。

AMCアンバサダー - 1971年
AMCアンバサダー – 1971年

シボレー – 1964年

筆者はこれまで数多くのジャンクヤードを訪問し、木々が車両のエンジンルームやヘッドライトベゼルを突き破って生えている様子を撮影してきたが、フロントガラスを真っ直ぐ突き破っているのは今回が初めてだ。

この1964年式シボレーは、このヤードが開設された当初、洪水の影響で地面が柔らかくなりすぎて引き上げることができなかったため、そのままここに放置されていた。やがて木が根を張り、今や文字通りこの場にしっかりと根付いている。

シボレー - 1964年
シボレー – 1964年

ポンティアック・ファイヤーバード – 1979年

この1979年式ポンティアック・ファイヤーバード・フォーミュラは、レストア用の「プロジェクトカー」として販売されている。もともとは305 V8エンジンとオートマチック・トランスミッション、パワーステアリング、ディスクブレーキ、エアコンを装備しており、充実した仕様のモデルである。

この個体は今でもエンジンがかかり、トランスミッションも問題なく動作すると言われている。ガラスは状態が良く、下回りも良好で、目に見える錆穴はない。左前部に軽い凹みの跡があるが、全体的には歪みもなく、部品も揃っているため、レストアのベースとしては価値ある1台と言えるだろう。

ポンティアック・ファイヤーバード - 1979年
ポンティアック・ファイヤーバード – 1979年

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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