馴染めなかったターボラグ 物議を醸したエンジン 30選(後編) 不評だったダウンサイズ、空冷から水冷への大転換も
公開 : 2026.10.09 12:05
サーブBターボ
サーブBエンジンは、1960年代にトライアンフが設計したエンジンを改良したものである。1978年からは99ターボに搭載された。BMW 2002ターボより5年遅れて登場したものの、生産台数と販売台数ははるかに多かった。
当時としては非常に優れた性能を発揮したが、それまで「ターボラグ」という言葉を聞いたこともなかったドライバーたちに、その概念を初めて知らしめることにもなった。半世紀近くもの間、99ターボについて語る際、この残念な特徴について触れられないことはなかった。

スバルEK
EKは、1958年にスバル360に初めて搭載された356ccの2気筒2ストロークエンジンだ。360は日本の走行環境に非常に適しており、1970年代初頭まで生産が続けられた。
物議を醸したのは1968年、米国への輸入が始まった時だ。翌年に発表された、極めて痛烈なレポートには、EKに対する厳しい批判が含まれており、「今日のハイスピードな交通の流れについていくほど、十分に加速させることができない」と指摘されていた。

トライアンフ1500
米国で人気のあるスポーツカー、ミジェットを売り続けるため、MGは1970年代半ばに多くの改良を余儀なくされた。改良点の1つが、1.3LのBMC Aシリーズエンジンを、スタンダードSCの1.5L版に置き換えることだった。MGオーナーズクラブの言葉を借りれば、これは「論争を招くことが確実」な決定であった。なぜなら、その1.5Lエンジンはすでにトライアンフ・スピットファイアに採用されていたからだ。
MGとトライアンフは1968年から同じ親会社の傘下にあったが、MGの愛好家たちはスピットファイアをミジェットの天敵と見なしていた。この騒ぎは最終的に収まり、大きなゴム製バンパーで区別できる1500シリーズは、現在では「本物の」ミジェットと認められている。

トライアンフV8
トライアンフの3.0L V8エンジンは、同社のスラント4エンジンを派生させたもので、1970年にスタッグでデビューした。このエンジンが搭載された唯一の量産モデルである。スタッグの評判は、故障しやすく、修理費用も目眩がするほど高額なV8エンジンのせいで、地に落ちてしまった。
残念なことに、こうした事態は本来避けられたはずだった。V8の問題点は現在では解明されており、回避も可能だ。手入れの行き届いたスタッグを所有する現在のオーナーたちは、その信頼性を高く評価している。


































