ワインディングでのハンドリングは、確かにこの16インチ・タイヤを装着するベーシック・グレードでも相当に楽しいのだが、実際のこのクルマの使われ方は、それとは異なるだろう。

一方、復路でドライブした ‘XDツーリングLパッケージ」は、18インチ・タイヤを履きながらも、意外なことに乗り心地という点でもその魅力は大きかった。

それは競合他車と比較すれば、比較的硬めの乗り心地と報告しなければならないが、ショックの収まりはこちらの方がナチュラルな印象を受ける。

当然のことながら、ハンドリングも魅力的だ。コンパクトなサイズとはいえ、それでもウエイト的には若干のハンデを背負うディーゼル・エンジンを搭載しながら、ここまで俊敏なハンドリングを実現したことは大いに評価するべきだろう。

ステアリグの動きも正確の一語に尽きるし、ボディの剛性感も十分に高い。

今回は、自分自身で給油を行い、燃費を確認するチャンスはなかったが、条件がよければフル・タンクからの航続距離は、1000kmにも迫るはずだ。燃料の調達コストを考えれば、それはさらにカスタマーには大きなメリットとなるだろう。

ハイブリッド化という手段ではなく、内燃機関の高効率化を積極的に進めるマツダ。ちなみにSKYACTIVには、さらなる進化のストーリーがあり、2020年頃には、その最終進化の姿を、我々は見ることになるという。

何とも夢のある話ではないか。

(文・山崎元裕　写真・花村英典)

マツダCX-3 XD

価格	2,376,000円
最高速度	NA
0-100km/h加速	NA
燃費	23.0km/ℓ
CO2排出量	NA
乾燥重量	1260kg
エンジン	直列4気筒1498ccディーゼル
最高出力	105ps/4000rpm
最大トルク	27.5kg-m/1600-2500rpm
ギアボックス	6速オートマティック

マツダCX-3 XDツーリング Lパッケージ

価格	3,024,000円
最高速度	NA
0-100km/h加速	NA
燃費	21.0km/ℓ
CO2排出量	NA
乾燥重量	1330kg
エンジン	直列4気筒1498ccディーゼル
最高出力	105ps/4000rpm
最大トルク	27.5kg-m/1600-2500rpm
ギアボックス	6速オートマティック