Tokyo Bayside Classic Cup Series Season 3 Round 2

2015.09.06

イベント

text & photo：高桑秀典 (Hidenori Takakuwa)

去る9月6日に袖ヶ浦フォレストレースウェイを舞台として、通算10回目となるTokyo Bayside Classic Cupが開催された。2013年から「TBCCシリーズ」としてスタートした当モータースポーツ・イベントは、気軽に楽しめることを基本コンセプトとしている。これまでにない、新しいスタイルを採用した「レース形式の走行会」なのだ。

年間4戦を設定しており、9月6日に行われたのは今季（シーズン3）のラウンド2だった。レース形式の走行会として3つのカテゴリーが用意され、レース1がClubmen’s Cup（1972年までに生産された国産車／輸入車もしくは、その後も継続生産された同型車がエントリー可能。ベストラップタイムが1分30秒を超える程度）、レース2がCrystal Cup（レース1に該当する車両およびエンジンや年代が矛盾しないレプリカ車がエントリー可能。ベストラップタイムが1分25秒台〜29秒台程度）、レース3がSuper Crystal Cup／Hyper Crystal Cup（レース2に該当する車両で、周回タイムなどを参考として規則委員会がクラスを定め、承認したクルマが対象。ベストラップタイムが1分22秒台〜25秒台程度。周回タイムが1分22秒以下の車両はHyper Crystal Cupクラスで出走。周回タイムが1分17秒以下の車両はTBCCを卒業する）という内訳となっている。

端的に説明すると、ビギナーからベテランまでが、各々のドライビング・スキルに応じて安全に楽しめるように配慮されている点が特徴で、毎戦、参加者同士が仲よくモータースポーツを楽しんでいる。また、本戦への入り口として「スポーツ走行クラス」が設けられている点もトピックで、幅広いユーザー層に門戸を開放している。

そして、今回はヴィンテージ・スポーツ・クラス（戦前に生産された車両もしくはリジッドアクスルを有する車両で、実行委員会が認めた車両がエントリー可能）が新設され、TBCCの深遠さがこれまで以上に増していた。

次戦となる第11回が12月13日、最終戦となる第12回が2016年3月13日に開催されることが決定しているので（いずれも袖ヶ浦フォレストレースウェイが会場）、参加してみようと考えている旧車フリークはTBCCの公式サイト（http://automedic.co.jp/topics/TBCC/index.html）をチェックしてみるといいだろう。　いきなり参戦するのはチョット……と思った方は、駐車代および見学料が無料なので、まずはTBCCを観戦してみてほしい。きっと、すぐさまエントリーしたくなるはずだ。