その他のインテリアは基本的には変わらず。リアのスペース、リアのヘッドルーム、荷室容量もまったくの同値であるため、既存の450,000人のカスタマーは悔しい思いをせずに済むだろう。

長い距離でなければ4人の大人でも苦痛ではないはず。ただし荷物は極力少なめにしておくことをおすすめする。

そもそものイヴォークの立ち位置を考えると、あまりにハードなオフロードは厳しいが、設定されたテスト・ルートにはチャレンジングな山道や深い水たまり、走るのを躊躇うほどの岩場が用意されていた。

前輪駆動のテスト車は驚くほどの走破性を見せた。緑色のエンブレムを堂々と貼り付けてもいいレベルにあるといっていいだろう。写真よりもハードな道をよく走るというのであれば、新式のオール-テレイン・プログレス・コントロール・システムをもつ4WDの方をおすすめするが。

■「買い」か?

今回のフェイスリフトで数千人規模のあらたなカスタマーを誘導することは難しいかもしれないが、洗練性の底上げによりファンを着実に増やすことは間違いない。

ただしランドローバーが勝利の方程式を下手にいじることを避けたことは明らか。既存のオーナーがわざわざアップデートするほどのものではない。

(ジョン・マキロイ)

レンジローバー・イヴォークeD4 2WD

価格	£30,200(552万円)
最高速度	182km/h
0-100km/h加速	11.2秒
燃費	23.3km/ℓ
CO2排出量	113g/km
乾燥重量	1608kg
エンジン	直列4気筒1999ccディーゼル
最高出力	149ps/4000rpm
最大トルク	38.7kg-m/1500rpm
ギアボックス	6速マニュアル