レクサスLX570

公開 : 2015.11.08 23:50　　更新 : 2022.12.12 21:29

3列目シートは2分割して左右にたたんでおくことができる。2列目もおりたためば、カーゴルームは広大になる。長尺物も入りそう。
こちらは3列目シートだけを折りたたんだ状態。左右には電動で持ち上がる。この機構、ランクルにもちゃんと付いている。
3列目シートを電動で折りたたむスイッチ。

LEDライトの付いたダースベイダーの仮面を被り、本革シートに代表される贅沢な装備を満載しているけれど、荒野を舞台とするオフロード4WD、働くクルマであることの本分を捨てていない。そこが男らしい。

■「買い」か?

庶民感覚から申し上げれば、ランクルが500万円で買えるのだから、そっちでよいではないか、と思う。

しかしながら、仮に女子レスリングでオリンピック3連覇、世界大会16連覇を成し遂げた世界最強の吉田沙保里をたとえに出すのが適切かどうかわかりませんが、Tシャツとジーンズ姿の素の吉田選手と、高級ブランドのダースベイダーの仮面をかぶった、というのは冗談ですが、ようするにちょっとおしゃれした吉田選手、どっちがいいか……。

伊調馨の方が好きだ、という方もいらっしゃるかもしれないけれど、ま、それは置いておいて、吉田選手が好きな人だったら、Tシャツの吉田選手も着飾った吉田選手も好きだろう。たとえダースベイダーのコスプレであっても。コーホー。

世の中にはハロウィンというものがあり、お金持ちといわれる人たちが1%存在して、パーティにいかないといけない。そういうセレブな方たちのどなたかが気軽な足グルマにLX570を1台購入されたりする気持ちはよくわかる。

みなとみらい地区でチョイ乗りした程度だと、特に感興もわかないけれど、もしドバイみたいな砂漠とかどこかの荒野でレクサスLX570に試乗したら、この外観にも後光が差して見えるであろう。

日本国での販売目標は月50台と極めて控えめだ。それでよいのである。あまり増えると、日本の路上がスター・ウォーズになってしまう。

(文・今尾直樹　撮影・花村英典)