AMG、第2の専用モデルを用意中

公開 : 2016.04.22 22:50  更新 : 2017.06.01 01:33

メルセデス・ベンツは、AMG GTとは別に2番めの独立したAMGのモデルを承認する寸前だという。

AMGの責任者、トビアス・メールスはAUTOCARに、「私の個人的な考えだが、すでにGTとは別にAMG専用のモデルを作ることが許される状況にあると思う。」と語った。

メールスはそのモデルがどのような形態になるかは一切のヒントを与えてくれなかったが、SLSブラックシリーズのような£230,000(3,640万円)程度、つまり現行のGT Sの2倍程度の価格のモデルを望んでいるようだ。

また、メールスによれば、SLSやGTのような保守的なフロント・エンジンのスーパーカーではなく、ミドにハイブリッド・エンジンを搭載したモデルとなるという。

「われわれは、現時点で最もパワーを持つハイブリッド・ユニットを持っている。」と関係筋は語っている。もし、この計画にOKサインが出されるのであれば、内燃機関以上にパワフルな電気の補助を受けたパワーユニットと、超軽量なコンストラクションが見られることになるという。基本的にはV6ユニットが内燃機関として選ばれることになりそうだ。

また、この新しいAMGモデルは、マクラーレンP1やラ フェラーリポルシェ918のような限定モデルにはならないとう。

過去にメールスは、メルセデス-AMGブランドがまだ£100万(1.5億)のようなプライス・ゾーンで戦えるだけの力がないと認めていた。しかし、£200,000(3,160万円)クラスのフェラーリ488GTBやマクラーレン650Sには充分戦えると考えているようだ。

プロジェクトが承認された暁には、クーペ、コンバーチブル、そしてスペシャル・エディションが設定されることになるだろう。剛性、強度、安全という点からカーボンファイバー製のタブが使われ、修理のことを考えてこれにアルミニウムのスキンが組み合わされる。また、AMGのアイコンでもあったSLS以来となるガルウィングを復活させる良い機会になるともいう。

AMGは、2013年には32,000台のモデルを販売していたが、2015年は68,000台を販売している。その数は、2倍以上だ。

また、現在マーケティング責任者であり、メールスの前にAMGの責任者だったオラ・カレニスによって、R&Dディレクターとしてトーマス・ウェーバーを招聘することになるという。ウェーバーは、以前はノーザンプトンシャーにあるブリックスワースでF1エンジンの製作に関わっていた経歴の持ち主だ。そして、何よりもオラ・カレニスは、2019年まではダイムラー・グループのCEOを務めることが決定しているディーターゼッツェのお気に入りでもある。

またこの新しいAMGの計画とは別にGTも進化を続ける計画だ。既にAUTOCARがスクープしたGT Rに加え、今年後半にはロードスター・バージョンを公開し、来年よりデリバリーを開始する計画だ。

GT Rは、GT Sに搭載されるものよりも63ps大きい593psを発揮するパワー・ユニットを搭載したモデルで、サーキットに焦点を当てたモデルだ。

また、GT3が大きな成功を収めた事実に気を良くし、今度はGT4も計画に入っているという。現在、ポルシェ、BMWアウディアストン マーティンなどがGT4を計画しているが、このGT4の計画が承認されれば、来シーズンからのレースに投入されることになる。

GTブラックシリーズについても、「より大きいパワーと軽量化が果たされなければならない。」としており、「誰もが予想できない何かが必要になる。」とコメントしている。



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