2017年にレンジ・エクステンダー付きのEVロンドン・タクシー登場

公開 : 2016.05.07 22:20  更新 : 2017.06.01 01:31

新しいタクシーは出来る限りゼロ・エミッションでなければならないというロンドン輸送法を前に、ロンドン・タクシー・カンパニー(LTC)は、2017年よりEVのブラック・キャブを登場させる予定だ。

以前のレポートではハイブリッドになるとしたが、新しいタクシーは、ヴォグゾール・アンペラやBMW i3のようにレンジ・エクステンダーを備えたEVになるようだ。また、デリバリー・バンも新しいタクシーと同じパワートレインで作られる。

詳細は、来年後半に実際に生産される前には明らかになるだろうが、LTCは今回のロンドン・モーターショーで、レンジ・エクステンダー付きのEVであることだけを明らかにした。

新しいタクシーは出来る限りゼロ・エミッションでなければならない、という新しいロンドン輸送法は2018年1月1日よりスタートするが、LTCは来年後半にコベントリーの工場がEVを生産できる設備が整い次第、EVキャブの生産にスタートする。

LTCはEVキャブの詳細を明らかにしていないが、CEOのピーター・ヨハンセンは「1日につき1回だけレンジ・エクステンダーのタンクを満タンにするだけで良い」としている。ちなみにロンドン・タクシーの1日の平均走行距離は240〜320kmだという。

ボルボも所有する中国のジーリーが、LTCのオーナーだが、ジーリーは当初からEVキャブを製作したかったのだという。但し、ヨハンセンは150台ロンドンに造られる予定のクイック・チャージが75台にまで縮小されたのは残念だとコメントしている。

どちらにせよ、新しいロンドン輸送法がスタートすれば、タクシー運転手はレンジ・エクステンダー付きのLTCを使用するしかなくなるのだ。

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