ランボルギーニ史上最もパワフルなSUV『ウルスSEペルフォルマンテ』公開 形態はアドレナリンに従う 賛否両論あっても妥協せず

公開 : 2026.07.06 07:25

ランボルギーニが『ウルス』の新たなバリエーションとして『ウルスSEペルフォルマンテ』を発表しました。デザインディレクターであるミィティア・ボルケルト氏はAUTOCARに対し、「形態はアドレナリンに従う」と語ります。

排気効率を改善

ランボルギーニは、高性能SUV『ウルス』シリーズで最もパワフルなバージョンとなる新型『ウルスSEペルフォルマンテ』を発表した。

搭載されるプラグインハイブリッド・パワートレインは、定評ある4.0LツインターボV8エンジンと1基の電気モーターを組み合わせたもので、合計出力は812ps、最大トルクは102kg-mに達する。

ランボルギーニ・ウルスSEペルフォルマンテ
ランボルギーニ・ウルスSEペルフォルマンテ    ランボルギーニ

排気効率を高めたアクラポヴィッチ製エグゾーストシステムと、エンジン管理ソフトウェアの改良により、12psの出力向上を果たしている。

このエグゾーストシステムは、各シリンダーバンクのヘッダーパイプが交差部で合流し、車体に沿って伸びてからサイレンサーで分岐するという従来の形式から、バンクごとに1本ずつ独立させる形式に変更している。

これにより、エンジンからの排気ガスの流れが改善されると同時に、「より力強い」排気音が生まれるという。パイプはアルミニウム製で、10kgの軽量化も実現している。

空力重視のスタイル

軽量化の観点では、ボンネット、ルーフ、サイドスカート、リアディフューザーにカーボンファイバーを採用。さらに、一体型ブレーキ・スタビリティコントローラーにより4kg、防音材の軽量化で3kg、さらに内装材をレザーからダイナミカの「コルサテックス」へ変更することで2.7kgを削減した。結果的に、ウルスSEペルフォルマンテの車両重量は2473kgと、従来のウルスSEより32kg軽くなっている。

また、ペルフォルマンテにはスーパーカー『テメラリオ』で導入された「6D」ドライブコンピューターが搭載されている。X、Y、Z軸方向の加速度に加え、ピッチ、ロール、ヨーを測定し、ダイナミックな走行状態をより精密に制御するものだ。

ランボルギーニ・ウルスSEペルフォルマンテ
ランボルギーニ・ウルスSEペルフォルマンテ    ランボルギーニ

外観も改められ、空力性能を追求したアグレッシブなスタイルとなった。大型のスプリッター、スカート、スポイラーなどにより、SEモデルよりも23%多くのダウンフォースを発生させる。その鍵となるのが、フロントバンパーとボンネットに備わるSダクトで、速度が上がるにつれてノーズを押し下げる役割を果たすという。

同時に、空気抵抗もSEモデルから5%低減している。これは、ウルスにこれまで搭載された中で最大規模のリアディフューザーを含む、新設計のアンダーボディクラッディングの恩恵によるものだ。

黒基調のインテリア

ランボルギーニのデザインディレクター、ミィティア・ボルケルト氏はAUTOCARに対し、この新しい外観は畏敬の念を抱かせることを意図していると語った。

「わたし達は『形態は機能に従う』という理念を追求しているわけではありません。『形態はアドレナリンに従う』と考えています。ブランドとして、次の世代にインスピレーションを与えたい。どこにクルマを停めても、まるで宇宙船のように見え、型破りで、街中の他のクルマとは一線を画した存在に見えるはずです。わたしにとって、これが個人的なモチベーションなのです」

ランボルギーニ・ウルスSEペルフォルマンテ
ランボルギーニ・ウルスSEペルフォルマンテ    ランボルギーニ

ボルケルト氏は、よりアグレッシブなスタイリングが賛否両論を呼ぶ可能性があることを認めつつも、次のように語った。

「これはランボルギーニです。明確なデザインDNAがあり、そこで妥協するつもりはありません」

ボルケルト氏は、ウルスSEパフォーマンスに搭乗したドライバーに「パイロットのような感覚」を味わってもらいたいと述べている。

キャビンの大部分はブラックで統一され、強い日差しの反射を抑えるため、ダッシュボードにはスエード調のダイナミカ生地が使用されている。新しい12.3インチのインフォテインメント用タッチスクリーンの横には、触覚的な操作感を高めることを意図したボタン類が配置されている。

「わたしにとって、このボタンは鍵です。常に機械的な体験が必要であり、マシンそのものを肌で感じなければならないのです」とボルケルト氏は力を込めた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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