メルセデス・ベンツ、Eクラス・オールテレインを発表

公開 : 2016.09.21 04:55  更新 : 2017.06.01 00:41

メルセデス・ベンツEクラス・オールテレインが公開された。Eクラス・エステートのハイ・ライディング・バージョンとなるこのモデルは、アウディA6オールロードやボルボV90クロスカントリーのライバルとなるモデルで、パリ・モーターショーでパブリック・プレミアされる予定だ。

Eクラス・オールテレインは、メルセデスの最新マルチチャンバー・エアサスペンション・システムのAir Body Controlと、4マティック・システムを標準装備し、大きなグラウンド・クリアランスとGLE並みのオフロード走破性能が与えられている。

また、Eクラスにオプション設定されるAir Body Controlの改良版を採用したことで、最低地上高を最大35mmアップすることが可能だ。ドライバーは、センターコンソールのボタンを押すことにより、標準の121mmから、141mm、最高の156mmまでクリアランスを広げることができる。

くわえてスペシャル・チューンされた4マティック・システムは、19インチ・ホイールとサイドウォールの高いタイヤを組み合わせることで、ラフロードにおけるトラクション性能を高めることに貢献している。

標準装備のダイナミック・セレクト・ファンクションには、このモデル専用のオールテレイン・モードを含む5種類のドライビング・モードが用意された。このモードでは、グラウンド・クリアランスが141mmとなるだけでなく、ESP、アクティブ・ヨー・コントロール、ASCがオフロード用の最高値に設定される。

外観は、ツートーンのフロントおよびリア・バンパー、目を引くツインブレード・グリル、ホイールアーチ・カバー、ルーフレール、厚いサイドシル、台形のテールパイプを特徴としている。

内装の変更点は、アルミニウム・カーボンファイバー調のトリム、ステンレス・スチールのペダル、オールテレイン独自のフロアマットなど、ごくわずかな違いだけである。

英国では194ps、40.8kg-mを発揮する新開発の2.0ℓ4気筒ディーゼル・ターボ搭載車がローンチされる見込みだ。9G-トロニック・オートマティック・トランスミッションと4マティック・システムを組み合わせることで、0-100km/h加速は8.0秒、最高速度は232km/hという性能を発揮する。欧州複合燃費は19.6km/ℓだ。

E220d 4マティック・オールテレインの予想価格は£45,000(595万円)と考えられる。これは、同等装備のAMGライン E220dエステートと比較して£5,000(66万円)ほど高い価格設定となるが、いずれにしろV90クロスカントリーより高く、A6オールロードよりも抑えた価格づけが行われるようだ。

なお、6気筒ディーゼルにラグジュアリーな装備を搭載するE350d 4マティック・オールテレインは、2017年後半にラインナップにくわわると予想されている。


▶海外初試乗 / メルセデス・ベンツE200アバンギャルド・スポーツ

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