日産『ムラーノ』復活! 米国生産モデルを日本で受注開始 左ハンドルの大型クロスオーバーSUVという選択肢

公開 : 2026.06.18 11:45

6月3日、日産は米国生産の『ムラーノ』を日本市場に導入し、注文受付を開始すると発表しました。2026年2月に施行された、国土交通省による米国製乗用車の認定制度を活用する形です。実車を取材した篠原政明が解説します。

初代は2002年に発表され、日本でも2004年から発売

6月3日、日産自動車(以下、日産)は米国で生産するミッドサイズクロスオーバーSUV『ムラーノ(MURANO)』を日本市場に導入し、注文受付を開始すると発表した。

ムラーノの車名を聞いて、懐かしいと思ったクルマ好きも多いのではないだろうか。初代は2002年に発表され、日本でも2004年から発売されて人気を集めた。

米国で生産するミッドサイズクロスオーバーSUV『ムラーノ』を日本市場に導入開始。
米国で生産するミッドサイズクロスオーバーSUV『ムラーノ』を日本市場に導入開始。    平井大介

2008年に発表された2代目も人気だったが2015年に販売を終了し、3代目からは海外生産モデルとなった。今回、日本導入が決定したモデルは、2025年に発表された4代目となる。

今回、日本に導入されるムラーノは、米国テネシー州のスマーマ工場で生産されているモデルだ。日産では、米国の対日貿易赤字削減への貢献姿勢を示すために日米貿易合意を受けて2026年2月に施行された、国土交通省による米国製乗用車の認定制度を活用。このムラーノを日本市場に導入することになった。

日本初導入となる2.0LのVCターボ

パワートレインには、日本初導入となる2.0LのVC(可変圧縮比)ターボを採用したガソリンエンジンを搭載。最高出力は180kW(245ps)、最大トルクは352Nmを発生。

これに9速ATを組み合わせ、フルタイムで4輪を駆動する。さらに専用チューニングが施された周波数感応型ダンパーと電動パワーステアリングも装備し、優れたハンドリングと乗り心地を実現しているという。

日本初導入となる2.0LのVCターボを採用したガソリンエンジンを搭載。
日本初導入となる2.0LのVCターボを採用したガソリンエンジンを搭載。    平井大介

全方位運転支援システムをはじめ、プロパイロットやインジブルフードビュー(本来は見えない車体下の視界を補助)や、フロントワイドビューを含むインテリジェントアラウンドビューモニターなどの先進安全技術も充実している。

日本仕様のムラーノは『SV』のモノグレードで、車両価格は796万4000円となっている。

初代や2代目を彷彿とさせる

今回、このムラーノが横浜の日産グローバル本社ギャラリーに展示されるということで、試乗こそはできなかったが、実車を見て、触れる機会を得た。

全長は4.9m、全幅は2m近い外寸で、米国ではミッドサイズと謳っているが日本ではフルサイズにあたるだろう。それでも、コンベンショナルなSUVとは違い、曲線も多用したクーペSUV的なシルエットは初代や2代目を彷彿とさせ、数値ほどの大きさは感じさせない。とはいえ、実際の路上ではかなり大きく感じられるだろう。

横浜の日産グローバル本社ギャラリーに展示された新型日産ムラーノ。
横浜の日産グローバル本社ギャラリーに展示された新型日産ムラーノ。    平井大介

ボディカラーは、ウエブサイトなどでも紹介されている『ターコイズブルー』と呼ばれる独特の色合いの青。ムラーノの雰囲気に似合っている。日本仕様では、プリズムホワイトとスーパーブラックも設定されている。

薄型のLEDヘッドランプ、ボディカラーで上下に分割されたフロントマスク、最近流行の一文字タイプのテールランプ、その下に一文字ずつ配された『MURANO』のロゴ、そして20インチの大径ホイールなど、ディテールも特徴的だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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