2代目X254系とイメージ共用 メルセデス・ベンツGLC 400 EQテクノロジー(1) マイクロソフトとグーグルの共作AI実装

公開 : 2026.06.18 18:05

メルセデス・ベンツGLCに電動の新世代が登場。2代目X254系とイメージ共有のボディに2モーターを積み、最高出力490ps。敏捷な操縦性と洗練の快適性を叶え、長距離も得意分野。UK編集部が試乗です。

選択肢が一気に増えた電動の中型SUV

メルセデス・ベンツGLC EQテクノロジーが属する、電動の中型SUVの選択肢は一気に増えた。6万ポンド(約1260万円)を新車へ準備できるなら、アウディからポルシェレクサスまで、お好みの銘柄を指名できる。

その中で特に優秀なのが、BMW iX3。対するボルボEX60は、それを凌駕する可能性がある。ドイツの名門としてプレゼンスを高めるには、これらを凌ぐ能力が求められる。

メルセデス・ベンツGLC 400 4マティック・ウィズEQテクノロジー(英国仕様)
メルセデス・ベンツGLC 400 4マティック・ウィズEQテクノロジー(英国仕様)

GLC EQテクノロジーは、バッテリーEV専用の新世代プラットフォームを採用するが、それは有力なライバルも同じ。同社のEVと比較して、パフォーマンスやパッケージングは飛躍的に進歩した一方、数字的に際立つ優位性があるともいえないのが2026年だ。

今回試乗したのは、英国市場へ真っ先に投入されたGLC 400 4マティック。永久磁石同期モーターを2基搭載し、総合での最高出力は490ps、最大トルクは81.4kg-mと逞しい。通常は後輪駆動で、バッテリー容量は94.0kWhあり、航続距離は653kmが主張される。

X254系の2代目とイメージを共有するボディ

英国価格はライバルとほぼ肩を並べ、トリムグレードはベースがスポーツ。最上級はAMGライン・プレミアムプラスで、この間には約1万ポンド(約210万円)の差がある。エンジンで走るGLCとの価格差は、6000ポンド(約126万円)程だ。

ちなみに、トリプルモーターで900ps以上と予想される、メルセデスAMG GLCもリリース予定。ここまでのパワーが、本当に必要なのかは別として。

メルセデス・ベンツGLC 400 4マティック・ウィズEQテクノロジー(英国仕様)
メルセデス・ベンツGLC 400 4マティック・ウィズEQテクノロジー(英国仕様)

電動アーキテクチャは電圧800V制御で、急速充電は最大330kWまで。400V対応のインバーターを標準装備し、市中にある一般的な充電器も利用できる。

スタイリングは、全体的にはX254系の2代目と雰囲気が近い。成功モデルと、イメージの共有を狙ったことは間違いないだろう。少々派手な装飾的要素や、フロントグリルを除いて。スポーツ・グレードの場合は、従来的なドアハンドルが備わる。

広がった車内空間に3連タッチモニターが標準

車内空間は、X254系より100mm以上伸びた全長が貢献し、大幅に広がった。フロア下にバッテリーが敷かれるが、上下方向の余裕も増している。荷室容量は520Lと同クラスの平均だが、フロント側にも充電ケーブルへピッタリな、128Lの収納がある。

ワンタッチで透過性が変わる、パノラミックサンルーフが標準装備。明るく開放的で、後席には大人3名が快適に座れる。内装の素材はどれも上質で、シートは抜群の座り心地。数少ない物理スイッチは、ソリッドな押し心地が心地良い。

メルセデス・ベンツGLC 400 4マティック・ウィズEQテクノロジー(英国仕様)
メルセデス・ベンツGLC 400 4マティック・ウィズEQテクノロジー(英国仕様)

ご希望なら、ステッチの糸に至るまで、内装をビーガン素材で仕立てることも可能。もちろん本皮も指定できるが、人工皮革はリアルで、違いは殆どわからないほど。

エントリーグレードでも、ダッシュボード上のタッチモニターは巨大。助手席側にも、3面目が標準で備わる。パワーオフ時には、黒い樹脂製パネルになり、指紋が目立ちがちだが。造形や素材で、より高級感を演出しても良かったのでは。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

メルセデス・ベンツGLC 400 EQテクノロジーの前後関係

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