電力で走るルノーの高速GT、トレザー・コンセプトが正式に公開

公開 : 2016.09.29 19:40  更新 : 2017.06.01 00:35

意図せずに画像がリークしてしまっていた、ルノー・トレザー・コンセプトだったが、パリ・モーターショーの開幕にあわせて正式に公開された。

2シーターのGTであるこのクルマは、今後のデザイン言語を表現するためのもので、心臓部は内燃機関ではなく電気の力を用いる。

同社のデザイナー、ローレンス・ヴァン・デン・アッカーは「見るものの感情を掻きたてるように努力いたしましたが、決して格好だけのものではなく、インテリアのレイアウトが、いかに無意識に操作できるかといったテーマにも正面から向き合いました」と語る。

全長は4700mm、全高は1080mm。ホイールベースは2776mm。コンセプトは前後それぞれ21インチと22インチのホイールを履いており、スポークの形状はエッフェル塔の形だ。

ローレンス・ヴァン・デン・アッカーはコンセプトのデザインについて「あたたかく、シンプルでセンシュアル(=官能的)」と表現。

前に向かって電動で開くルーフをあけると、ふたつの大きなディスプレイが目に映る。ステアリングの向こう側にも3つの小さなディスプレイがある。ダッシュボードはフランスの職人が担当したそうだ。

「むこう数年でもっと大きな変更をおこなう予定です。先端技術は、今こうやっているあいでにも進化していますからね」とローレンス・ヴァン・デン・アッカー。また「われわれデザイナーは、それぞれビジョンをもっていますけれど、それがよい方向に向かうかはわかりません。だからこうやって、コンセプトを作り、カスタマーの反応を見ているのです」とも。



▶ 2016 パリ・モーターショー

おすすめ記事