フォード・エッジ・ヴィニャーレ2.0TDCI

公開 : 2016.11.10 05:50  更新 : 2017.05.29 18:53

 
装備は充実している。タッチスクリーン式インフォテイメント・システムのSYNC3やデジタルラジオ対応のソニー製プレミアム・ナビゲーション、アダプティブLEDヘッドライトやレーンキープは標準装備。これらはいずれも、ベースとなるエッジではオプションだ。

さらに、19インチのポリッシュ・ホイールやタキシード・ステッチの2トーン・ウインザー・レザー、エクステリアのグレードアップまでも加わるとなれば、ベーシックなエッジのトップグレードより3000ポンド弱の価格上昇が妥当に思えてくる。

ただし、有償オプションも少なくない。20インチのホイールやパノラミック・グラス・サンルーフ、ステアリングホイール・ヒーター、膨張式リア・シートベルト、電動ステアリング・コラム、ワイドビュー・カメラ、アダプティブ・クルーズ・コントロールやアクティブ・パーク・アシストなどだ。これらをすべて装着すると、価格は£4,5000(60万円)を超える。もっとも、プレミアムSUVを購入しようという顧客には、さほど問題にならない数字であろうが。

■どんな感じ?

シートのみならず、ドア・トリムやセンター・コンソール、ダッシュボード上部までレザーを張りこんだ内装は高級感たっぷり。ベース車は堅くダルな印象のプラスティックが大半を占めるが、信頼性はプレミアム・ブランドを凌ぐとの定評がある。これを高級素材で覆うのは賢いやり方だ。惜しむらくは、センターコンソール上部の小物入れに、不釣り合いなプラスティックのリッドが据え付けられることか。

210psエンジンは、いかなる場合でも上々のマナーを見せる。発進はスムースで、巡航時の静粛性は高い。加速時にさえ、十分に好ましい。このボディサイズと車両重量を圧倒的なペースで走らせるというわけにはいかないが、トルク感は強く、パーシャル・スロットル時にはDCTとの優れた協調性を見せ、街中でも楽に運転できる。

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