歴史に残したい1台は? 各自動車メーカーの歴代最高モデル(後編) UK編集部が捻出 ロータスからボルボまで

公開 : 2026.02.06 07:25

各メーカーの歴史上、最も素晴らしいモデルはどれか。人それぞれ意見は異なりますが、今回はAUTOCAR英国編集部が捻り出した答えをご紹介します。トヨタ、VW、ロータスなど、28メーカーをピックアップしました。

ロータス

エリーゼ

登場から30年経った今でも、エリーゼは多くの人々からドライビング・ダイナミクスのベンチマーク、さらには、軽量スポーツカーのデフォルトとして見なされている。それがすべてを物語っているだろう。無駄をそぎ落としたフェザーライトのエリーゼは、スポーツカー市場を揺るがし、その革新的なデザインとエンジニアリングは今日の自動車開発にも多大な影響を与えている。

マット・ソーンダース記者は、「ロータスが革新的で現代的な製品を作ることができる」ことを示しただけでなく、それを「昔ながらのアナログ的なスポーツカーの感覚や、創業者チャップマンの中核的価値観である軽さとシンプルさを、まったく犠牲にすることなく実現した」ことを称賛した。エリーゼは、英国の自動車技術の卓越性を象徴していると言える。

ロータス・エリーゼ
ロータス・エリーゼ

マセラティ

MC12

初期のF1ウィナーから、痛々しいほど美しい1960年代のGT、そして豪胆なV8スーパーセダンまで、マセラティは寝室の壁に貼るポスターの題材に事欠かない。しかし、AUTOCAR英国編集部が選ぶのは、マセラティの中で最もワイルドなモデル。V12エンジンを搭載し、ル・マンで鍛え上げられたMC12だ。チャーリー・マーティン記者は、「その圧倒的な強さでスポーツカーレースをひっくり返した。しかも、その姿はゴージャスだった」と評している。

「史上最高のマセラティは、おそらくはるか昔に誕生したものだろう。しかし、MC12を無視できるだろうか?」とリチャード・レーン記者は問いかける。「フェラーリ・エンツォ由来のメカニズムと、GT1にインスパイアされた見事なキャビン。もしマセラティが今日、同様のクルマを作ったらどうなるだろう? 10万ポンド(約20億円)はすると思う」

マセラティMC12
マセラティMC12

マツダ

MX-5(日本名:ロードスター)

予想通りの結果だ。RX-7も候補に挙がっていたが、MX-5が圧勝だった。日本ではロードスター、米国ではミアータと呼ばれ、長く親しまれてきた。その普遍的な魅力を表現する上手いバクロニム(逆頭字語)が、米国にある。「Miata Is Always The Answer(ミアータは常に答えである)」だ。その頭文字をとるとMIATAとなる。

名称は地域によって異なるが、その本質は変わらない。素晴らしいハンドリングを誇るスポーツカーであり、手頃で経済的、コンパクトで洗練され、高品質かつチャーミングな1台だ。そしてこの特性は、ほぼすべての世代で一貫して維持されてきた。「2人乗りロードスターという純粋な存在をこれほど完璧に作り上げるのは容易ではない。マツダが複数世代にわたりこれを実現してきたのは驚くべきことだ」とジェームズ・アトウッド記者は語っている。

マツダMX-5(日本名:ロードスター)
マツダMX-5(日本名:ロードスター)

クリス・カルマー編集者はマツダMX-5について「オープンスポーツカーの伝統を守り、近年では手頃な価格でエンスージアストを支えてきた。非常に楽しいクルマであり、わたし達は皆、MX-5に深く感謝するべきだ」と称賛した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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