ランドローバー・フリーランダーSD4 HSE Lux

公開 : 2012.12.01 13:43　　更新 : 2017.05.29 19:18

■どんなクルマ？

2013年モデルのフリーランダーは、マイルドではあるがスポーティなフェイスリフトを受けたモデルだ。新しいフロントとリア・ライト、スマートになって整えられたキャビンなどをその特徴とする。また、エレクトリック・パーキング・ブレーキと、キーレス・エントリーも装着された。エンジン・スタートはキーを入れて回すのではなく、スタート・ボタンを押すだけだ。確かに、この装備ひとつとっても高いマーケットを目指しているようだ。また、バック・モニターや、スタートする前にエンジンを温めるプレヒート・システムなども装備されている。

われわれのテスト・モデルは、HSEスペックで、ピアノ・ブラックのインテリアであった。ブラック・レザーとブラックのダッシュボードを持つもので、重々しく成長した感じのするものだった。

■どんな感じ？

マイルドではあるが、その変身振りは効果的だ。レンジローバーの影響をつけたスイッチやアナログ時計の配置は、より機能的になりって雑然さが消えたようだ。

新しい2.0リッターの4気筒ガソリン・エンジンは北米市場向けに用意されるが、英国向けは2つのディーゼル・エンジンがラインナップされる。148bhpのTD4と187bhpのSD4だ。

SD4のサウンドは暖まるまではノイジーだ。しかし、そのパワーは1805kgのフリーランダーを引っ張るには充分で、しかも無理をしているような感じはまったくない。

オプションの19インチ・ホイールを履いていたが、凸凹道のショックを見事に吸収するサスペンションだ。ただ、ノーズ・ダイブとスクウォートが若干大きい感じはした。

■「買い」か？

フリーランダーは、このクラスでは最高のクルマの1台といえる。しかし、その価格は23,700ポンド(313万円)から始まり、ここでテストした最高スベックのHSEは39,805ポンド(525万円)と非常に高価だ。この価格は、最も高価なエヴォーク5ドアを買ってもまだ1,500ポンド(20万円)お釣りがくるものなのだ。

(ダン・スティーブンス)