フォルクスワーゲン・ビートル・カブリオレ・デザイン2.0TDI
公開 : 2012.12.01 17:54
■どんなクルマ?
新しいフォルクスワーゲン・ビートルは、そのオリジナル・モデルよりもアイコン的な存在にはなれないでいる。それは、ミニやフィアット500に対して、オリジナル・モデルの現代的解釈という意味において成功していないのかもしれない。とは言っても、人々がこのビートルを求めるのは、やはりそのスタイルに魅力を感じているからだ。
フォルクスワーゲンのデザイン・ボスであるクラウス・ビショーフは、ビートルは、また違った意味においてゴルフGTIと並ぶブランドであるという。そして、様々な意味で、このカブリオレはフォルクスワーゲン・ビートルの究極の表現ということができよう。
ルーフを下ろして、陽の光輝くロサンゼルスのハイウェイを走る。スペースの取り合いが激しいため、本当にリラックスした走りはできなかったが、それでもビートルの美しいルックスは、ドライブしていて幸せな気分になった。
■どんな感じ?
残念なことに、そのプラットフォームは現代のフォルクスワーゲンの中では旧いものとなってしまった。ミ二のオープン・モデルが、最新のプラットフォームそのままにリファインされているのに比べれば、その部分においては不利である。
とはいうものの、緩やかなペースで多少アンジュレーションのある道を走る分には、デザイン・トリムでは標準となる17インチ・ホイールを履いた乗り心地は素晴らしいものだ。しかし、極端に凹凸のある道、特に街中では若干固いような感じがした。また、電気機械式のステアリングも、路面のコネクションの感覚がない。
確かに、最高のスペックを持つゴルフに比べてしまうと、そのプラットフォームとサスペンション・セットアップには、若干の失望を感じてしまうのはいかしかたがないことかもしれない。
しかし、それでも陽気で元気でバランスのとれたドライブは味わえる。138bhpの2.0リッター・エンジンは、若干ピーキーだが、充分なパワーを持つ。そして、滑らかな6速デュアル・クラッチと組み合わせられ、17.8km/lという燃費を稼ぎだす。正確な右足の動きが、そのナチュラルなキャラクターにマッチしているようだ。
ルーフを上げていても、下ろしていても、そのキャビンは静かだ。またドライビング・ポジションもキャビンの環境も良い。また、その高いダッシュボードと近いフロント・ガラスは、原型のフォルクスワーゲン・ビートルの記憶を呼びおこすものがある。
ちなみに、ルーフは50km/h以下であれば9.5秒で開ける事が可能で、逆に上げるのも11秒というタイムだ。フラットに畳める幌は、視界をまったく邪魔しない。更に、ブートスペースは以前のモデルよりも10%以上大きくなった225リッターで、ヘッドルームも12mm広くなっている。また、リア・シートは折りたたむことも可能だ。
■「買い」か?
あなたが、ビートルのルックスに惹かれるならば、それだけでOKだ。ビートルが好きな人にとって、それを止めさせる説得力のある理由を見つけることは困難なことなのだから。
(ジム・ホルダー)
フォルクスワーゲン・ビートル・カブリオレ・デザイン2.0TDI
| 価格 | 24,635ポンド(325万円) |
| 最高速度 | 193km/h |
| 0-100km/h加速 | 9.9秒 |
| 燃費 | 17.8km/l |
| CO2排出量 | 145g/km |
| 乾燥重量 | 1505kg |
| エンジン | 直列4気筒1968ccターボ・ディーゼル |
| 最高出力 | 138bhp/4200rpm |
| 最大トルク | 32.6kg-m/1750rpm |
| ギアボックス | 6速デュアル・クラッチ |




