PSAグループ、今度はロータスを含むプロトンを買収に

公開 : 2017.02.21 10:48  更新 : 2017.06.01 00:29

ロータスの親会社であるプロトンは、長期の財政危機を脱するためにPSAグループへ売却されるかもしれない。

ジーリーによるロータス買収の話は、PSAによるロータス+親会社のプロトン買収へ

一時は中国のジーリーがロータスを買収する話があったようだが、現在、PSAグループがロータス、そしてその親会社であるプロトンの買収を進めている最中だと伝えられた。

PSAグループは、現在、ゼネラル・モータースとオペルヴォグゾールの買収の話を進めているが、同時に、プロトンの買収についても同時進行で話をしているという。情報では、PSAはマレーシアに投資を行い、新しい工場を建設する計画がすでにあるという。

PSAのスポークスマンは、「現在交渉中のことについてはコメントできない。」としている。

PSAの興味は、あくまでプロトン 目的は?

ボルボの親会社であるジーリーもロータスに興味を示していた。しかし、これはプロトン全体ではなくロータスのみを欲していたという。それに対し、PSAの興味は、ロータス単体というよりもプロトン全体にあり、ロータスに関しての興味はジーリーよりも少ないと伝えられている。

プロトンは、決算の数字が悪く、6ヶ月前には中国政府からの救済でその危機を乗り越えている。PSAのプランでは、プロトンを軸として東南アジアでの生産量を上げるために新しい工場を建築する計画があるのだという。あるレポートによれば、PSAは現在150,000台というプロトンの年間生産量を2,000,000台にまで伸ばしたいと考えているようだ。

DRB-ハイコムが所有するプロトンの現状は?

プロトン自体は、現在、マレーシアのコングロマリットであるDRB-ハイコムが所有している。DRB-ハイコムは、昨年、プロトンの救済策としてロータスの売却を対策のひとつとして挙げていた。その時点では、PSA、ルノースズキが興味を示したが、結局その話は一旦流れてしまったようだ。

プロトンは6年前にも同じような財政危機に面している。従って、ロータスの売却という話は今に始まったことではない。しかし、6年前の財政危機はDRB-ハイコムによって救われた。

このニュースは、今年20年振りにロータスが黒字に転じたという発表とほぼ同時期に伝えられたというのも皮肉な話である。

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