ネット上にもほぼ情報がない「隠れ名所」で見つけたクラシックカー 40選(中編) ジャンクヤード探訪記
公開 : 2025.12.21 11:25
米国の巨大ジャンクヤードを巡り、スクラップ同然のクルマにレンズを向ける探訪記シリーズ。今回は、コロラド州の乾燥地帯で見つけた、ネット上にもほとんど情報が載っていない穴場のようなヤードを紹介します。
もくじ
ートヨタ・カリーナ・デラックス
ーカプリ
ーキャデラック(1959年)
ーインペリアル・ルバロン(1958年)
ーシボレー・デラックス(1950年)
ーAMCジャベリン
ーダッジ・コロネット440(1970年)
ーリンカーン・コンチネンタル(1977年)
ービュイック・スーパーリビエラ(1957年)
ーハドソン・クラブクーペ(1947年)
ーGMC(1961年)
ーダッジD100(1966年)
ーフォードF100(1966年)
トヨタ・カリーナ・デラックス
トヨタは1972年までに米国市場で存在感を強め、販売台数100万台を達成した。その成功は主にピックアップトラックとカローラに支えられていた。セリカやコロナも一定の成功を収めたが、カリーナ(1972~1973年)はほとんど目立たなかった。長い間米国でこのクルマを見かけなかったのも当然だ。

カプリ
1970年から1977年にかけて、フォードは欧州受けのカプリを米国に持ち込み、50万台を販売した。欧州仕様とは異なり、米国ではフォードのエンブレムは一切使われず、単に『カプリ』のブランド名でリンカーン・マーキュリーの販売店を通じて販売された。写真の初代モデルには当初、1.6L直列4気筒エンジンのみが搭載されていたが、1972年にV6エンジンが追加され、その外観に見合った性能を手に入れた。

キャデラック(1959年)
キャデラックは1940年代後半から1960年代初頭にかけてテールフィンを採用したが、最も過激なデザインは間違いなく1959年のモデルだ。宇宙開発に熱狂した時代の米国で設計され、ロケットを思わせる特徴的な形状を持つ。この堅牢な個体からレンズが失われているのは実に残念だ。

インペリアル・ルバロン(1958年)
こちらも見事なテールフィンだ。1958年式インペリアル・ルバロンである。2318kgという重さにもかかわらず、6.4L V8エンジンは十分なパワーを発揮し、0-97km/h加速8.7秒を実現した。
ライバルのキャデラックが1958年に12万1778台を販売したのに対し、インペリアルはわずか1万6101台。そのうちルバロンは1039台のみで、今日では極めてレアな存在だ。

シボレー・デラックス(1950年)
この1950年式シボレー・デラックスが修復される可能性は、ほぼ皆無だ。写真にわずかに映っている1940年式プリムス同様、価値はほとんど残っておらず、本稿執筆時点ではすでにスクラップになっている可能性が高い。シボレーは1941年から1952年までデラックスという名称を使用していた。

AMCジャベリン
ジャベリンはAMCのポニーカーであり、フォード・マスタング、シボレー・カマロ、プリムス・バラクーダのライバルだった。また、AMCとして初めて若年層を惹きつけたモデルでもあり、購入者の平均年齢は従来よりも10歳ほど若かった。
写真の初代モデル(1968~1970年)は当然米国製だが、ジャベリンはオーストラリア、ドイツ、メキシコ、ベネズエラでも生産された。



































