■どんな感じ？

あまり変わらないが、しかしよい

昨年のモデルと比較して、このレンジローバーに変更点は、ほとんどない。運転するぶんには旧モデルと同じで、つまり両車はどちらも非常にいいクルマである。

テスト車の3.0ℓディーゼル・エンジンは、エントリー・モデル用に設定されているが、低回転での重厚なトルクが欠如しているわけではない。

勿論、上級モデルに搭載される排気量の大きいV8ディーゼル並みのパワーが期待できるわけではないが、この最大級の大きさのランドローバーを7.4秒で100km/hまで加速するのには十分。

ただ、試乗で得られた燃費のデータは12.4km/ℓ。一方、メーカーの公表値は14.5km/ℓ。これを達成するには右足の鍛錬が必要であろう。

高速コーナーでは、若干の挙動の乱れが散見されるものの、相変わらずレンジローバーの旋回は正確無比で、常に安定しており、操舵性も優れている。

そして、この巨体から想像もつかない運動性能も同時に持ち合わせており、特に、高速道路上で発揮されるそれは素晴らしいの一言である。

年式が変わって施されたアップデートの中で最大のトピックは、JLRの10インチ「InControlタッチ・プロ」システムを使ったインフォテイメント・システムの採用だ。

よくなっているのだろうか？