最高速度350km/h & 最高出力1079ps アストン マーティン新型『ヴァルハラ・スパイダー』公開 同社史上最速のオープントップ・スーパーカー

公開 : 2026.10.29 12:05

アストン マーティンが新型のオープントップ・スーパーカー『ヴァルハラ・スパイダー』を公開しました。最高出力1079psのV8ハイブリッドにより、ルーフを取り外した状態でも最高速度350km/hに達します。

オープン時でも350km/hに到達

アストン マーティンが新型『ヴァルハラ・スパイダー』を公開した。同社史上最速のオープントップモデルであり、ルーフの有無にかかわらず、最高速度は350km/hに達する。

ルーフを外した状態では、オープン時に最高速度が330km/hに制限されるV12エンジン搭載の『ヴァルキリー・スパイダー』をも凌ぐことになる。

アストン マーティン・ヴァルハラ・スパイダー
アストン マーティン・ヴァルハラ・スパイダー    アストン マーティン

『ヴァルハラ』のクーペを合わせた999台の生産予定台数のうち、新型スパイダーは4分の1を占めると見込まれている。価格はクーペに比べて約40%高い設定で、約130万ポンド(約2億7000万円)からとなり、フェラーリ849テスタロッサ・スパイダーの約3倍だ。生産開始の約1年前の段階で、すでに大半が販売済みとされている。

アストン マーティンが収益改善を目指す中、ヴァルハラ・スパイダーは重要な役割を果たすことになるだろう。同社は以前、利益率向上の取り組みの一環として、今後数年間は既存モデルのハイエンドな派生モデルを優先的に投入すると述べていた。

バランスと安定性を保つ空力設計

高額な価格設定は、カーボン製モノコックの2シーターのコンバーチブル版を開発するために投入された技術レベルの高さを反映している。ベース車の剛性と流麗なシルエットを維持するため、ヴァルハラ・スパイダーは重く複雑な折りたたみ機構ではなく、タルガスタイルの着脱可能なパネル(標準はファブリック製、オプションでカーボンファイバー製パネルへのアップグレード可能)を採用している。

また、ウィンドディフレクターが装備されており、空気をコックピットの上方へ導いて高速走行時の風の巻き込みを軽減するとともに、後部のエアスクープへと下向きに流すよう設計されている。このエアスクープは、冷却効果を最適化するために35mm高く設定されている。使用しないときは、ウィンドディフレクターも折りたたんで、下部シルに用意された15Lの収納スペースに収納できる。

アストン マーティン・ヴァルハラ・スパイダー
アストン マーティン・ヴァルハラ・スパイダー    アストン マーティン

アストン マーティンによると、スパイダーはルーフを取り外した際の気流の変化に合わせて、アクティブエアロおよびESPの設定を調整し、「車両のバランスと安定性を保ちながらドライバーに変わらぬ安心感をもたらす」という。

最高出力1079psのV8ハイブリッド

ツインターボ4.0L V8エンジンと3基の電気モーターを組み合わせたハイブリッド・パワートレインはクーペと共通で、最高出力1079psと最大トルク112kg-mを誇る。

乾燥重量1680kgと、クーペより25kg重くなっているにもかかわらず、0-100km/h加速2.5秒と遜色ない性能を発揮する。

アストン マーティン・ヴァルハラ・スパイダー
アストン マーティン・ヴァルハラ・スパイダー    アストン マーティン

サスペンション、ブレーキ、ステアリング、空力特性、パワートレインを常時調整し、走行状況に適応させる高度な車両ダイナミクス制御システムや、速度に応じて自動的に調整される可動式ボディパーツも採用した。アストン マーティンによれば、ルーフを閉じた状態でも、クーペと同等の最大ダウンフォース600kgを実現するという。

また、印象的なディヘドラルドアも装備している。ルーフにヒンジで固定されていたクーペの仕様からフレームレス構造へと変更され、ルーフを閉じた状態でも乗り降りがしやすいよう形状がわずかに再設計されている。

ヴァルハラ・スパイダーは2027年第2四半期より順次納車開始予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法