ボルボ設立90周年 傑作車、何台存在するのか?(後編)

公開 : 2017.09.24 06:10  更新 : 2019.05.04 13:03

ボルボECC (1992)


外観は1998年に発売された初代S80に酷似する、コンセプトカーのECC。その目的は、品質や安全/快適性、パフォーマンスを追求しつつ、同時に環境にもできるだけ配慮したクルマの創造である。ターボとハイブリッドシステムをあわせ持つパワートレインは、優秀なパフォーマンスと経済性を兼ね備える。

ボルボC70クーペ (1997)


2006年に発売された2世代目のC70はクーペとカブリオレを両立するモデルであるが、初代モデルではクーペかカブリオレを選択する必要があった。スタイリッシュで、T5グレードは速さも満足できたが、カブリオレは屋根を開けると絵になる代わりに、車体剛性に懸念があった。

ボルボS80 (1998)


1990年に700シリーズを受け継いだ940と960は、1996年にS70とV70として再導入された。
1998年に導入されたS80は、セダンのS70の後継である。一方で、V70エステートは2000年まで販売が継続された。エンジンは5気筒か6気筒かの選択が可能だった。

ボルボは1999年、乗用車部門がフォードに買収され、トラック部門はボルボ・コーポレーションとして独立した法人となる。以降、ボルボの乗用モデルにはフォードのプラットフォームが順次適用され、2006年導入のEUCDプラットフォームは、2007年のXC70/V70とS80、2008年のXC60、2010年のS60/V60に採用されている。

ボルボV70 (2000)


現在までに3世代のV70が存在するが、それらは基本的なキャラクターが共通する。安全で、大きく、素晴らしく快適であることだ。ヨーロッパ全域で多くのV70が警察車輛として採用されているが、そのことは、仕様によってはスピードもそのキャラクターに含まれることを暗示する。

アメリカでは、かつて頑強な通学の足だったステーション・ワゴンが、SUVの台頭によって苦戦を強いられることになる。2010年、ボルボはアメリカでのV70の販売を停止し、車高を引き上げた派生車種のXC70のみを投入することとした。

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