ランボルギーニ・アヴェンタトールJ

公開 : 2012.03.06 15:38  更新 : 2017.06.01 00:54

アヴェンタトールJは、ロードカーのレギュレーションが厳しくなっていくことに関わらず設計された、ワンオフの合法的なロードスターだ。 アヴェンダトールJのJは、レーシングカー・クラスのスペックを定めている国際スポーツ法典附則J項からとったものだが、Jにはもうひとつの意味がある。それは1970年にワンオフで製造されたミウラの高性能バージョン、イオタの頭文字でもある。

ランボルギーニのDNAの最大の表現」と表現されたアヴェンダトールJは、価格は明らかにされていないが、ジュネーブ・モーターショーの中心的存在になることは間違いない。恐らく、210万ユーロ(2億2553万円)前後の価格が付けられるだろうこのモデルは、2台と同じモデルが造られることはないとランボルギーニは誓っている。

関係者にそれを確かめたが、よりコンベンショナルなアヴェンダトールのオープンモデルは、今年の後半に販売が開始されるだろうとのことだ。

アヴェンダトールJに搭載されるエンジンは、フィクスドヘッドと同じ690bhpのV12気筒。それに同じ4輪駆動システムと、モディファイされたプッシュロッド・サスペンションを持つ。

ボディはカーボンファイバーのモノコックというアヴェンタトールの基本に則って作成されるが、ルーフレスにするために大幅な変更を受けている。また、ボディワークも、エアロダイナミクスの見直しが大きく行われている。

ルーフがなく、その他、ウインドスクリーン、エアコン、ステレオ、衛星ナビなどもないことから、アヴェンタトールJがクーペよりもかなり軽いことがわかる。ランボルギーニは「このクルマの存在理由」を損なうような装備はすべて外した、としている。しかし、重さに関してはランボルギーニはリリースしていない。

長さは4900mm、幅は2030mm、高さ1110mmで、それはアヴェンタトール・クーペよりも120mm長く、26mm低い。ランボルギーニは、いままで製造したどのクルマよりも引く車高だという。とはいうものの、フロントガラスが無いにも関わらず、シートの後ろにある潜望鏡のように突き出たミラーと、2本のロールオーバー・バーのために、期待するほど低くはない。

フロントエンドは、アヴェンダトール・クーペよりもナローで、フロント・エンドのリップ部分のエア・スクープを特徴とする。これに、リア・スポイラーを加えることによって、アヴェンダトールにフォーミュラ1レーシングのようなルックスを与えることに成功しているという。

ジュネーブ・モーターショーの前夜、フォルクスワーゲン・グループ・ナイトのプレビューで「ランボルギーニは夢を現実する。そして、それを未来永劫続けたい」とランボルギーニのボス、ステファン・ウィンケルマンはコメントしました

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