自動車業界のトピック 2025年まで「自動運転/EV」より「FCV」に 理由は?

公開 : 2018.01.28 19:40

番外編 主導権は中国にわたる?

KPMGのアンケートに回答した業界幹部によれば、中国は自動車販売台数でトップを走るだけでなく、業界における新たなイノベーションにおいても、より長い歴史を持つほかの市場を凌駕しているとのことだ。

アンケート回答者は、画期的な新しい製品やクルマを導入する市場として、中国はドイツや米国を上回り最も魅力的な市場だと考えている。KPMGによれば、この回答結果は中国の電動化への注力によるところが大きいと言う。

中国は自国の大気汚染レベルを下げ、輸入原油への依存を断ち切ると同時に、さらには長い歴史を持つ自動車メーカーを追い越すために、この100年に1度のパワートレイン・シフトを活用しているのだ。

中国政府はSAIC、ジーリーやTrumpchiといった自国メーカーに対して、電動パワートレイン技術に注力するように仕向けており、信頼性のある中国製モデルを世界的に販売することで、自国の自動車産業の繁栄を目指している。

KPMGの調査によれば、世界の業界幹部1/3以上がバッテリー駆動のEV世界市場は中国が支配することになるだろうと考えており、さらに1/4が燃料電池車でも中国が主導権を握ると予想している。

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