日産、米ウーバーと協業 新型リーフのロボタクシーを東京で今年後半から導入決定 従来の実証実験とは異なる方法論
公開 : 2026.03.16 07:05
東京で今年後半から、日産とウーバーが協業して新型『リーフ』の自動運転タクシー(ロボタクシー)が走ることになりました。日産が独自に実証実験を行っているものとはまた異なるものです。桃田健史が解説します。
新型リーフのロボタクシーが東京を走る
東京で今年後半から、日産自動車(以下日産)とウーバーが協業して新型『リーフ』の自動運転タクシー(ロボタクシー)が走る。
日本でウーバーといえば、最もポピュラーなのが飲食関連デリバリーサービスの『ウーバーイーツ』であり、またタクシーのウーバーといえば配車アプリが普及している。そこに日産が協業するといっても「日産は横浜で独自に自動運転の実証実験をしていたのでは?」と思う人もいるだろう。

まず、ウーバーから話を始めしょう。
2009年に前身の会社が設立され、当初はハイヤーが稼働していない時間を有効利用するサービスだった。その後、自家用車を活用したライドシェアに参入し米国内で急激に事業を拡大。その勢いは世界各地に波及することになる。
自動運転への参入は2010年代半ばで、画像認識領域で世界トップクラスの研究成果を誇る米カーネギーメロン大学と連携してロボタクシーの研究開発を始め、ボルボ、トヨタ、ヒョンデなど複数の自動車メーカーと協業してきた。
今回の東京でのプロジェクトは、英国のAI開発企業『ウェイブ』(Wayve)とウーバーが既に発表している、ロンドンを含む世界10都市以上へのロボタクシー展開計画のひとつに位置付けられる。
その上で、登壇したウーバー本社の自立型モビリティデリバリー部門グローバル責任者のサーフラズ・マレディア氏は、「国や地域によって、(これまで協業してきた)他の自動車メーカーとの事業は(日産との事案と)並行して進める」と説明している。
横浜実証とは将来的に融合を目指す
会見では日本に導入する実車が公開された。ベースは新型リーフで、ウェイブの『AIドライバー』を搭載したウーバーの自動運転プラットフォームを搭載する。
ハードウェアとしてクルマを見ると、ルーフを拡張してカメラやライダー(LiDAR)、また前後バンパーにライダーなどのセンサーを組み込む。ドアを開けて車内の様子を確認したが、量産型リーフに対して特別に追加したハードウェアは見当たらなかった。

日産のイヴァン・エスピノーサ社長は、「ロボタクシーの乗客にとってリーフの乗り心地、静粛性、さらに標準装備されているADAS(先進的運転支援システム)が有効だ」とベース車両の商品性の高さを強調した。
一方で、日産は横浜でベース車両に『セレナ』を使い、『ボードリー』(BOLDLY)、『プレミア・エイド』、『京浜急行電鉄』と連携する自動運転技術の実証を、2025年後半から2026年前半にかけて実施。2027年以降に他地域でのサービス提供開始と、遠隔監視設備を活用するドライバーレスでのモビリティサービスの社会実装を目指すとしている。
こちらは高度な地図を活用する『ルールベース』であり、ウーバーらと組むAIが主役である『エンドトゥエンドAIベース』とは自動運転の方法論が根本的に違う。その上で、エスピノーサ社長はふたつの自動運転の方式が、地域の社会課題解決に向けた出口戦略として見れば、「将来的に融合していくだろう」という見解を示した。








































