新型『レクサスES』日本発売迫る 気になるモデル概要 クルマ全体でスピンドルを感じるボディ!

公開 : 2026.05.12 07:45

トヨタは5月7日、トヨタテクニカルセンター下山で新型EV『レクサスTZ』のワールドプレミアを実施。今回は同時に新型『レクサスES』の実車を公開し、担当エンジニアらが詳しい説明を行いました。桃田健史がレポートします。

日本での発売は2026年春頃とアナウンス

トヨタは5月7日、トヨタテクニカルセンター下山で新型EV『レクサスTZ』のワールドプレミアを実施した。

同所は、愛知県豊田市および岡崎市の一部に広がる650万平米の広大な敷地にあり、テストコースに研究開発やデザインの拠点が併存しているのが特徴だ。

レクサスの新型EV『TZ』発表と同時に、新型『レクサスES』の実車も公開。
レクサスの新型EV『TZ』発表と同時に、新型『レクサスES』の実車も公開。    トヨタ自動車

今回はTZの発表と施設紹介に加えて、新型『レクサスES』の実車を公開。担当エンジニアらが、車両について詳しい説明を行った。新型ESは上海モーターショー(2025年4月23日〜5月2日)でワールドプレミアし、日本での発売は2026年春頃とアナウンスしていた。

ESはレクサスのフラッグシップとして、グローバルで高い人気を誇ってきたが、特に中国と北米での需要が高い。そのため、初お披露目が中国になったようだ。

現時点では、日本のレクサスのホームページでは『現行型ES注文受付終了』のお知らせが掲載されており、その中で『2026年6月中旬発売予定の新型ESのご案内をお待ち下さい』との記載がある。今回の実車公開は、そうした日程を考慮したものだろう。

ESのチーフエンジニアは、「優雅で優麗なシルエットの中で快適で広い室内空間を持ちながら、どこまでも走りたい。それでも(ドライバーも乗員も)疲れない。そんな移動時間を体験してほしい」と新型ESの商品価値を紹介した。

ただし、実車を見て「確かにこれはESなのだが、これまでとなんだか雰囲気が違う」という印象がある。その理由は何か?

マルチパスウェイプラットフォームを採用

新型ESにおける最大の特徴は、マルチパスウェイプラットフォームを採用し、HEV(ハイブリッド車)とBEV(電気自動車)をラインナップしたことにある。

前出のチーフエンジニアは、「BEVとHEVがあることで、床下にBEV用の大きなバッテリーを積む必要があり、これよって床下が高くなるが、室内空間を確保するためにはセダンとして全高が高くなる」という課題があったと語る。

新型ESはマルチパスウェイプラットフォームを採用し、ハイブリッドとBEVをラインナップ。
新型ESはマルチパスウェイプラットフォームを採用し、ハイブリッドとBEVをラインナップ。    桃田健史

そこで、デザインチームと連携して新しいセダンの形に挑戦。結果的に、ボディ全体が先代よりかなり大きくなった。

具体的には、全長は165mm増の5140mm、全幅は55mm増の1920mm、全高はHEVで110mm高い1555mm、またBEVでは115mm高くなり1560mmだ。

その上で、ESらしい優雅なプロポーションを実現するため、様々な工夫を施した。担当したデザイナーは、「フロントにスピンドルグリルがなく、クルマ全体でスピンドルを感じるスピンドルボディを狙った」という。

写真で見ると少しわかりにくいのだが、フッドに大きな切込みのような形状があり、その一部の線がボディ両サイドにつながるようなデザインになっている。これにより、真上から見た場合でもスピンドルボディに映るというのだ。

また、ボディサイドには黒い帯のような大胆なラインを描いており、これによりクルマの下から上への高さを圧縮するような視覚効果があり、クルマ全体を横長に見せている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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