アウディ新EV「e-tron」、ジュネーブで公道テスト Q8/Q6との関係も示唆

公開 : 2018.03.05 17:50  更新 : 2018.03.05 18:03

バッテリーの進歩と充電インフラの充実が発売の決め手

アウディでセールスとマーケティングを統括するディートマー・フォッゲンライターによれば、バッテリー技術が進歩し、500km以上の航続距離を確保することができるようになった今だからこそ、アウディはe-トロンの発売を決めたという。これ以下の航続距離では顧客を満足させることはできず、この距離は「きわめて重要だ」と彼は話す。

充電インフラも急速にその数を増やしており、これも2018年の発売開始を決めた大きな理由だという。「400kmから500kmの航続距離を確保するとともに、充電インフラも同じくらいの頻度で整備されている必要があります」とフォッゲンライターは話す。「その両方が2018年には実現します。バッテリーのエネルギー密度があがり、欧州や米国、それにアジアでの充電拠点の数も十分なものになるのです」

フォッゲンライターによれば、アウディはフォルクスワーゲン・グループを通じて、ライバルであるフォードBMWやダイムラーとともに、航続距離の長いEV向け急速充電ネットワークの充実にも取り組んできたとのことだ。

「充電インフラへの投資はわれわれの役目ではありません」と彼は言う。「しかし、われわれはこういった点について、前へと進めるべく、関係者と協調しながら取り組んでいます」

さらにフォッゲンライターは、これまでの限定的な充電インフラについて、「卵が先か鶏が先か」の例えを使って説明している。つまり、これまでは充電インフラを使用するクルマの数が少なかったために、充電インフラへの投資を行う必要がなく、充電インフラの数が少なかったために、EVの数も増えなかったというのだ。「EVが無いから、充電インフラも無かったのです。しかし、今後2年間で多くの投資が行われることになります」と彼は付け加える。

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