フォルクスワーゲン、アマロックを北米市場に投入しないワケ

公開 : 2018.04.05 11:40

日本には導入されていませんが、フォルクスワーゲンには「アマロック」というピックアップトラックが存在します。しかし、ピックアップ大国であるアメリカで発売されていません。これには関税などの問題が絡んでおり、VWは北米生産モデルを新たに開発するようです。

text:レイチェル・バージス

知っておきたい「チキンタックス」

フォルクスワーゲンのラインナップには、アマロックというピックアップトラックがある。一方、北米には巨大なピックアップトラック市場がある。しかし、VWはアマロックを北米市場に投入していない。


なぜか? 理由は2つある。まず第一に、アマロックはアメリカで認証を受けていない。この認可を取得するためには大規模な改修が必要。第二に、北米市場では高価すぎるのだ。「チキンタックス」とよばれる25%の関税が原因のひとつである。これは1963年にフランスと西ドイツがアメリカ産鶏肉に対して関税を掛けたことに対する報復として、米国政府がデンプン食品、ブランデー、小型トラックに対する高関税を設定したものだ。

これらの理由から、既存モデルに固執するのではなく、大型SUVのアトラスをベースとした新型ピックアップを米国内で生産することにした。
 

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