5気筒エンジン発売50周年記念モデル アウディ『GT50』公開 レトロなIMSAレーサー風コンセプト

公開 : 2025.12.16 17:05

米IMSAのレーシングカーにインスパイアされたアウディ『GT50』コンセプトが公開されました。5気筒エンジンの誕生50周年を祝うもので、最高出力400psの『RS3』をベースに研修生たちが製作しました。

RS3を大改造

アウディは、自社の5気筒エンジン誕生50周年を記念するワンオフのコンセプトカー『GT50』を発表した。

アウディの研修生たちによる作品で、彼らは毎年、歴史的モデルへのオマージュや型破りなワンオフ車を生み出している。過去作には、限定生産に発展した『RS6 GTOコンセプト』、最高出力240psに改良された『NSUプリンツ』、そして昨年の『A2 eトロン・エレクトロモッド』などがある。いずれも同社の重要なアニバーサリーを記念するモデルだ。

『GT50』コンセプト
『GT50』コンセプト    アウディ

今回のGT50コンセプトは、1976年に量産車として初めて直列5気筒エンジンを採用した2代目アウディ100の発売から半世紀を祝うために製作された。

直列5気筒は、量産車では非常に珍しいエンジン形式であり、現在もこのレイアウトを採用しているメーカーはアウディだけだ。過去に実績のあるボルボフォードランドローバーフォルクスワーゲンはすでに生産を終了している。

現在、『RS3』にのみ5気筒エンジンが搭載されており、このホットハッチがGT50のベースとなった。

研修生たちは、RS3を改造し、1980年代から1990年代にかけて米国で大活躍した『90クワトロIMSA GTO』と『200クワトロ・トランザム』へのオマージュとした。

GT50は、角張った3ボックスシルエット、空力重視のミニマルな表面処理、フロントグリルをはじめとするレトロな視覚的要素、そして巨大なターボファン風ホイールを採用している。

仕様は明らかにされていないが、RS3と同じ400psの2.5Lターボチャージャー付き5気筒エンジンを搭載している。

アウディは来年、RS3の新たなサーキット向けモデルを発表すると見られている。おそらく既存の『パフォーマンス・エディション』をベースとし、ライバルのメルセデスAMG A 45を上回る出力を備えた、世界最強の内燃機関搭載ホットハッチとなるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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