新型ジープ・ラングラーに試乗 大幅に近代化 走破性と日常性も向上

公開 : 2018.05.25 10:10  更新 : 2018.05.29 09:04


どんな感じ?

普通車に近づいたハンドリング

米国では、今回テストした3.6ℓV型6気筒エンジンのほか、2.0ℓ直列4気筒ターボに48Vのマイルド・ハイブリッドシステムを組み合わせたユニットの2種が選択できる。2.0ℓのエンジンは、アルファ・ロメオとブロックを共有するが、電子油圧制御による連続可変バルブタイミング&リフトにターボ過給を組み合わせたマルチエアではなく、通常のDOHCとなる。英国では、この2.0ℓガソリンか、2.2ℓディーゼルが選択できる予定。

今回のV6エンジンは、オフロード走行をこなすには良い印象だったが、ピークパワーが4800rpm前後と高めの設定。舗装された峠道や丘陵をそれなりのペースで走る場合は、少しザラついた感触が残る、新開発の6速マニュアルの変速が忙しくなる。

ただ、英国に導入されるラングラーはすべて8速ATとなる予定。ターボと、eトルクと呼ばれる電気モーターの力を借りることで、低回転域での力不足だけでなく、燃費も期待できるだろう。

路上でのマナーはJK型と比較すると大きく向上した。新しい電動油圧式のパワーステアリングを採用し、ステアリングは軽いが、普通車のような、正確なフィーリングを得ている。ルビコンが履くゴツゴツとしたオールテレイン・タイヤは驚くほど静かだし、想像以上にボディロールも小さく抑えられている。一方で、オフロード時には、フロント側のスタビライザーを電子的に機能させなくすることも可能。

英国での走りにも期待はできそうだ。

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