ジャガーXF 2.2D ラグジュアリー

■どんなクルマ?

ローパワーのディーゼル・エンジンを搭載したこのジャガーXFは、熾烈な市場を切り開くことを目的として設定されたモデルだ。161bhp、40.8kg-mの2.2リッター・モデルは、30,000ポンド以下の価格が付けられている。その販売価格は、新しいジャガーの責任者である元アウディのジェレミー・ヒックスによる考えだが、チームはセールス・ポテンシャルを上げるための新しい4気筒ディーゼルの格安価格について相当な交渉を重ねたようだ。

この4気筒ディーゼルは、よりパワーのある188bhpバージョンよりも27bhp、5.1kg-mほど低いが、自動車保険が1,000ポンド(13万円)ほどハイパワー・バージョンよりやすくなるだけでなく、法人自動車税も年間880ポンド(11.6万円)も安くなる。

メイン・ターゲットとなるのは、エントリー・レベルのアウディA6 2.0d、BMW520d、そしてメルセデス・ベンツE220CDIで、特に後者がライバルとなる。特に豪華なSEトリムを与えられたE220CDIは、典型的な契約だと月々359ポンド(4.7万円)というリース価格が付けられている。ジャガーは31,500ポンド(416万円)のビジネスSEバージョン(タッチスクリーンの衛星ナビを含む)トリムで399ポンド(5.3万円)というリース価格でこれに対抗しようと考えている。

この魅力的な価格のついたエントリー・レベルのジャガーXFであるが、その価値は極めて高い。

■どんな感じ?

2000rpm以下の低中速域では、粘りのあるトルクが感じられ、力強くドライブしやすい。8速のZF製オートマティック・トランスミッションが、エンジン・パフォーマンスを最大にセットアップしてくれるからだ。コーナーからの脱出などパワーが必要な時には、すぐにキック・ダウンしてパワーを引き出してくれる。

レスポンスも良くXFは力強く走る。ZFギアボックスもスムーズな動きを見せてくれ、ギア・ポジションを探すようなフィーリングは感じなかった。日常的なドライブでは、188bhpと161bhpの違いを見つけるのは難しいぐらいだ。

若干失望を覚えるのは、ピーク・パワーが足りないことと、Co2排出量があまり良くないことだろう。149g/kmという値は、E220CDIよりも17g/km高い値だ。

スプリングやダンパー、ステアリングのセッティングは、パワフルなバージョンと変わりない。ということは、軽く正確なステアリングと、大きなダンプを乗り越えても柔軟なシャシーを持つことを意味している。乗り心地も、すこし頼りなく見える17インチ・アロイ・ホイールによって助けられているところがある。珍しく、オプションでも18インチへのアップグレードはない。

われわれは最もラグジュアリーなモデルにも試乗した。それは本革シートが装備されていたが、このSEおよびSEエグゼクティブは一部に本革が使われているだけだ。それが、若干キャビンの居心地を下げることになるかもしれない。それでも、ウッド・パネルなどは贅沢さを感じさせるところだ。

ジャガーXFが発売されてからもう4年も経つ。その間、アウディA6やBMW 5シリーズはインテリア・デザインのクオリティを上げてきた。XFのインテリアもアップグレードする時期なのかもしれない。

■「買い」か?

XF2.2Dがハンサムなルックスと、161bhpの2.2リッターがもたらす良質なドライブが味わえるクルマであることは間違いない。戦略的な価格も歓迎される。後は、Co2排出量が更に低ければ、法人自動車税がもっと安くなるのだが。

(ジュリアン・レンデル)

ジャガーXF 2.2 ラグジュアリー

価格 32,950ポンド(435万円)
最高速度 210m/h
0-100km/h加速 9.8秒
燃費 18.5km/l
Co2排出量 149g/km
乾燥重量 1745kg
エンジン 4気筒2179ccターボ・ディーゼル
最高出力 161bhp/3500rpm
最大トルク 40.8kg-m/2000rpm
ギアボックス 8速オートマティック

 
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