試乗 ジャガーIペース 400psのEV デザイナーと巡る530kmの旅

公開 : 2018.09.11 11:50  更新 : 2019.04.19 19:24


旅程に変更はつきもの

ナビによると、今回のドライブに要する時間は7時間。イングランド北部で慢性的に発生している渋滞のおかげだ。さらに10〜20%に減った90kWhもの容量のバッテリーを充電するために要する時間、1時間を追加しなければならない。充電ポイントは、300kmほど南下したヨークに設定した。

Iペースの走行可能距離は、NEDC(新欧州ドライビング・サイクル)で、およそ480kmだが、実際は370〜380kmだということはわかっている。便利なスマートフォンのアプリ、ジップマップによれば、50kW DC充電器がヨーク周辺に充実しているらしく、そこで75%ほどまで充電することにしている。ヨークからコヴェントリー郊外までの、残り240kmは余裕で走れるだろう。

さて、清々しく出発と行きたいところだが、旅程に変更はつきもの。それに、EVに関してのインフラ整備も順調ではない。残念なことに、ホテルで滞在している間、一晩中つないでおいた7kWの充電器は、ろくに機能しないまま電源が落ちていた。

出発の時点でバッテリーに残されていた電力で走れる距離は、100kmほど。ヨークまではとうてい無理だから、予定を改めなければならない。EVにとって、避けては通れない決まりごと。充電ストップを2回にすればよい。どこからか帰ってきたら、必ず電池は減っているものだ。

出発した時間は9:20。

われわれは念のため、60kmほど走行して1度充電し、そこからさらに160kmほど走行することにした。おかげで旅行に要する時間は増え、面倒なことも増えてしまうことは事実。しかし、EVだからこそ叶えてくれるスムーズさと静寂性、アクセルペダルと実際の加速とのリニアリティなどを味わってしまうと、自ずと気分は盛り上がる。

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