BMW、ニュルのテストに言及 タイム更新以外の理由を主張

公開 : 2018.10.22 17:10

BMWはニュルブルクリンクでテストを重ねる理由について、ラップタイムを短縮すること以上にエンジニアがニュルに慣れることが重要だと考えています。それにより挙動を常に把握できるようになり、セッティングの幅が広がるとのことでです。

ラップタイムは最重要ではない

BMWはニュルブルクリンクでのテストについて、ラップタイムの樹立以上に、エンジニアがニュルに精通することでクルマのセッティングを煮詰めやすくなることが重要だと考えている。

ドライビングダイナミクスを統括するピーター・ランゲンは今年発売する新型3シリーズ、Z4、8シリーズなどについて、ニュルでのラップタイムを追求することはそれほど重要でないと話した。

「重要なことはニュルは長く難攻不落なコースであり、あらゆる路面やコーナーの形状が存在します。クルマの挙動に100%集中して走ることが求められます」と彼はいう。

「ラップタイムを追求したセッティングを行うこともできます。それは技術の証明でもありますし、素晴らしいベンチマークとなるでしょう」

BMWは先日、Z4がM2を上回るラップタイムを記録したことを明かした。さらに、Mモデルは頻繁に高速テストを行なっている。

「しかし公道上においては、そこで最速であることが大きな意味を持つことはまれでしょう。それよりもクルマの動きに集中できることのほうがはるかに重要です」

ランゲンはこれは他のどのサーキットにもあてはまるとし、数十年にわたるニュルでのテスト経験とさまざまな公道でのテストの組み合わせが大きな意味を持つと語った。「われわれはニュルに非常にお世話になっています。ニュルはわれわれが必要とする環境を提供してくれています」

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