年商3億円 退役軍人がつくる道路標識 世界有数の標識システム支える

公開 : 2018.11.25 11:40

世界有数の標識システム

「彼らは標識が高品質なことと、道路規制をできるだけ短くするため設置が迅速にできることを求めます。組立を夜間に行うことが多いので、朝のラッシュ前に道路規制を終えるために時間が少ししかないのです。なので、われわれがミスをするとその代償は高くつきます」

三角の警告板と取締りの丸い標識がRBLIで最も売れる製品だが、一番儲かるのはいわゆる事前方向標識だ。ジャンクションや進入路へのアプローチによく見られるもので、生産量は少ないが重要なのは特注品だということだ。

特注品だが標準準拠でもある。これらの標識類は「交通標識規則と概要説明2016」という分厚い本に載っている。数ページめくってみると、物々しい「べし、べからず集」の間に標識技術における英国の業績を称賛する短い文章が挟まっている。

「英国は世界で最も優れた交通標識システムを持っている国のひとつだと広く認識されているのです。1964年から使われている標識は一目で認識できるし日常生活にも溶け込んでいます。世界の他の国と比べた場合、これが我が国の素晴らしい交通安全記録の達成に重要な役割を演じているのです」

まるでわたしの頭の中を読んだように、ストリートリーは参考になるような道路標識をひっかきまわして探しはじめ、見つかるとそいつを高く持ち上げた。

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